「消したいもの」から見えてくる個人の記憶と記録

のこ
のこ

こちらは、依頼人の死後、

誰にも見られたくないデータを

削除するという仕事を請け負う

二人がある事件に巻き込まれる物語よ。

ぬこ
ぬこ

人に見られたくないデータねえ…

意外とあるかも(^_^;)

のこ
のこ

中にはちょっと危ないデータも

あるわ。そのデータを見たことで

トラブルに発展してしまうの。

ぬこ
ぬこ

わあ それは大変だ。

どんなデータだったのかも

気になるな!

『dele』  本多 孝好 (著) 角川文庫

あらすじ

「死後、誰にも見られたくないデータをその人に代わってデジタルデバイスから削除する」。

そんな『dele LIFE』での仕事を淡々とこなす所長の圭司に対し、新入りの祐太郎は個人の記録からその記憶へと思いを馳せる。

詐欺の証拠、謎の写真、隠し金。

依頼人のデータを覗いてしまった2人は思わぬ事件に巻き込まれてしまう。

「あなたの死後、不要となるデータを削除いたします」。

依頼人の死亡を確認したら依頼されたデータを消す。

それが無愛想な所長、圭司と新入りの所員、祐太郎の仕事。

データの削除は圭司が、そのための確認作業などは車椅子である圭司に代わって佑太郎が出向き、調査します。

機械的にデータを削除しようとする圭司に対し、故人の思いが詰まったデータを見てみようと主張する祐太郎。

そのデータには驚くべき真実が…。

まとめ

故人が消したいと思うデータは、遺された人たちが悲しみにつぶされないように、という思いなのかもしれません。

故人の思いとデータを扱う二人の思いに胸が熱くなる物語です。

<こんな人におすすめ>

死んだ者、遺された者の思いが胸を打つ物語を読みたい
死後に消したいデータとは何なのか興味がある
本多 孝好のファン

ぬこ
ぬこ

たかがデータ、されどデータ。

そこには故人の思いが

入っているのは確かだもんな。

のこ
のこ

故人の思い、そしてその思いの

詰まったデータを扱う彼らの

心情に胸が熱くなる物語ね。

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