こちらは『桜風堂ものがたり』の
下巻よ。一整は桜風堂の店長に
なってほしいと頼まれるの。
本好きで能力のある元書店員に
ぴったりな話じゃないか。
街にとって大切な存在である
この書店を引き受けて良いものか、
自分にできるのだろうかと一整は
悩んでいるの。
だれかが背中を押してやると
いいんだがなあ。
『桜風堂ものがたり(下)』
村山 早紀 (著)PHP文芸文庫
あらすじ
小さな町に古くからある桜風堂書店。
入院中の店主から店長になってほしいと頼まれた月原一整。
自分にできるだろうか、と迷いながらも引き受ける決意をする。
そして、かつて勤めていた時に見つけた「宝もの」のような一冊をめぐり、友人や元同僚、作家、出版社の営業たちが力を合わせ販売に取り組み、ある奇跡を起こしていく。
桜風堂書店の店長として働く決意をした一整
桜風堂書店の店長として店を営業してもらえないか、と店主から頼まれた一整。
店主はもちろん、地域の人々にとっても大切なこの店の店長が自分に務まるのかと悩みます。
ネットで知り合った書店員にも相談しますが、一整の心の奥ではすでに答えは決まっていました。
店主の孫・透にも手伝ってもらいながら、店の再開に向けて準備していく一整。
一方、一整が勤めていた銀河堂書店では、彼が「ぜひ売りたい」と言い残した一冊の本のゲラを同僚たちが読み、それぞれのやり方で販売につなげようとします。
帯のイラストを描いたり、雑誌のコラムに掲載したり、巨大なPOPを作ったり。
そうした彼らの奮闘が、やがて奇跡を呼ぶのです。
まとめ
大きな書店、小さな書店も、良い本をお客様の手に届けたいという思いは同じです。
ここには、本を売るための「本屋だからできること」と書店員の「本への愛」がたっぷりと詰まっています。
本との出会いを素敵な形で提供してくれる書店と書店員に感謝したくなる物語です。
<こんな人におすすめ>
書店、書店員、出版社、著者、そして読者とのつながりを描いた本を読んでみたい
『桜風堂ものがたり(上)』を読んだ
村山 早紀のファン
おお〜 いいなあ!!
書店員たちも素敵だけど
こんな風に売る人たちに愛される本も
素晴らしいなあ。
私たちにそうした本を提供してくれる
本に関わる人々すべてに感謝したくなる
物語ね。
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