こちらは『赤ずきん、旅の途中で
死体と出会う。』に続く第二弾よ。
赤ずきんはバラバラになった
ピノキオの体を探す旅の途中で
様々な事件に遭遇するの。
おお!外国のおとぎ話をベースに
いろんな事件が起こるんだよな。
今回はどんな事件に巻き込まれるんだ?
ピノキオが働いていたサーカス団の
団員が殺害される事件が発生するの。
なんとピノキオの証言により
赤ずきんが犯人に疑われてしまうわ。
自身の潔白を証明するために
赤ずきんは操作を始めるのよ。
ええ!?自分の無実の証明かあ。
赤ずきんは果たして真犯人を
見つけ出すことができるのか?
『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。』
青柳 碧人 (著)双葉文庫
あらすじ
森の奥に住む猟師のおじさんの家へクッキーとワインを届けに出かけた赤ずきんは木でできた人形、ピノキオの右腕を拾います。
バラバラにされてしまったというピノキオの体を探す旅に赤ずきんは出発。
ところが訪れた先で殺しの犯人として逮捕されてしまい…。
赤ずきんが殺害の容疑で逮捕!?
赤ずきんが拾った右腕にペンを持たせると、ピノキオであること、サーカスを見ていたらスカウトされそこで働いていたけれど、逃げ出したところを見つかってしまい腕だけが落ちたものの他の部分は連れ戻されてしまったことを書いて教えてくれました。
ピノキオの体を取り戻そうと腕と一緒にサーカスが来ている街へ向かう赤ずきん。
テントにたどりつきサーカスを楽しんでいた赤ずきんですが、途中で右腕を失ったピノキオが嫌々ながら平均台に。
座長の親指姫にピノキオを引き取りたいと頼んでみたものの法外な値段をふっかけられてしまいます。
いったん引き上げた赤ずきんのもとへ、翌日自警団のメンバーがやってきます。
そして赤ずきんはサーカスの団員であるキツネのアントニオを殺害した容疑で逮捕されてしまうのです。
アントニオは舞台の上で首を絞められた死体となって発見されました。
目撃者は何とピノキオで、赤いずきんを被った人物がアントニオの首を絞めていたところを見たと言うのです。
しかし赤ずきんが問いつめてみるとピノキオが見たのは赤ずきんであるという確証がハッキリとは持てない様子。
親指姫の提案により、今日の午後三時までに真犯人を明らかにできなければギロチンでの公開処刑をされることになってしまった赤ずきん。
ピノキオの頭を助手に、ほら吹き男爵の次男・ジルや自警団のプーナンの力を借りながら捜査を開始する赤ずきんは、時刻までに犯人を見つけ出すことができるのか。
まとめ
ピノキオの「腕」を見つけた赤ずきんは、今度は「頭」に自分が犯人であると証言されてしまうという、おとぎ話ならではの面白い設定です。
さらに腕のパーツは話せず目は見えず、頭のパーツは動くことができないといった制限もあり、ますます事件を複雑にしていきます。
犯人がピノキオの「頭」を使って犯行に至ったトリックを見事に証明した赤ずきんは、残りの身体の部分を求め、白雪姫と小人が暮らす森や音楽の町・ハーメルン、三匹の子豚が作った町へ向かい、それぞれの場所で起こる事件を推理します。
各世界観のアレンジ、殺しのトリックにユーモアあふれる軽妙な会話と、楽しめる要素が満載のミステリーです。
<こんな人におすすめ>
赤ずきんがバラバラにされてしまったピノキオの体を探す旅先で事件を解くミステリに興味がある
前作『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』を読んだ
青柳 碧人のファン
<こんな人におすすめ>
赤ずきんがバラバラにされてしまったピノキオの体を探す旅先で事件を解くミステリに興味がある
前作『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』を読んだ
青柳 碧人のファン
よくこんなの思いつくよな!
と毎回唸ってしまうぜ。
行動なんかに制限があるところも
ハラハラドキドキするんだよな。
サーカスならではの手の込んだ
トリックの謎を解く赤ずきんは
今回も見事に冴えていたわね!
前作『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』のイラストブックレビューはこちらからご覧いただけます。
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