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こちらは『満月珈琲店の星詠み』
シリーズ第六弾よ。大手出版社に
就職したものの、自分の力を
信じられずにいる光莉がカフェに
訪れるの。
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大手出版社に就職できた
だけでもだいぶすごいと
思うけどな。なんで自信が
ないんだ?
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様々な事業展開をしている
グループの一人娘であるために
自分はコネで入れたのだと
思っているの。でも自信のなさは
根底に他の原因があるのよ。
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なるほどね。コネかもと
思うのもまあわかる。
でも根本的な理由を見つけて
次へと進めるといいんだが。
『満月珈琲店の星詠み~月と太陽の小夜曲~』
望月 麻衣 (著), 桜田 千尋 (イラスト)文春文庫
あらすじ
大手出版社に勤める新人編集者の藤森光莉は、配属早々に大御所作家、二季草の担当をすることに。
本来の担当である草刈部長のサブ担当となるが、喜びよりも戸惑いが大きく自分はこの会社に相応しくない人間という思いを強く感じていた。
香川に住む二季をたずね、打ち合わせをした帰り、トレーラーカフェを発見。
大きな三毛猫の姿をしたマスターがにこやかにあいさつをしてきて…。
仕事や家族に悩む光莉の目の前に現れたのは
様々な事業を展開している藤森グループの一人娘である光莉は、大手出版社へ就職したものの、親の威光のおかげだからではないか、本当はお荷物であると思われているのではないかと感じています。
そんな中、二季の担当となり彼の住む香川の自宅をたずねると、長い間作品を出せなかった二季の相棒でもあった草刈部長への思いを聞き、気がつけば光莉は自分の悩みや生い立ちについて、初めて会った二季に話していたのでした。
スッキリとした思いで東京へ向かう光莉は、自分が育った横浜へ帰りたくなり桜木町駅で下車。
赤レンガ倉庫の近くでトレーラーカフェを発見。
イベントでもやっているのかなと近づいてみると、大きな三毛猫の着ぐるみをまとったマスターが「はじめまして」とにこやかにあいさつしながら星について話しはじめます。
そして三年半後に『どういう自分でありたいか』をしっかりとイメージするように、と言われ…。
まとめ
自分の生い立ちや自分を大切に育ててくれた父と母の関係と、自身の仕事の悩みが重なり合い悩んでいた光莉。
彼女の前に現れたトレーラーでは猫のマスターが美味しいドリンクとスイーツを提供し、そして星のめぐりから彼女の状況や課題を教えてくれます。
話を聞くうちに、自分の本当の「傷」は何なのかに気づく光莉はそこから目を背けずに進むことを決意するのです。
自分の中を見つめ、その傷をはっきりと自覚し癒すことでより強い自分を手に入れることができるのかもしれません。
そんな風に感じるシリーズ第六弾です。
<こんな人におすすめ>
仕事や家族との関係に悩む女性が星の動きから明日へ歩き出すヒントを得る物語を読んでみたい
『満月珈琲店の星詠み』シリーズのファン
望月 麻衣 のファン
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自分自身の内側を
しっかりと見つめて問題点を
探るってなかなか難しいよな。
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だからこそ、それを見つけ
解決することができれば
自分にとっても大きな飛躍となる
第一歩を踏み出せるのかも
しれないわね。
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