七時間半のうちに巻き起こるドタバタ人生劇場

『七時間半』 獅子 文六 (著) ちくま文庫

あらすじ

東京〜大阪間が7時間半かかっていた頃の、特急列車「ちどり」を舞台にしたドタバタ劇。

特急の乗務員たちとお客をめぐる恋模様やいかに

給仕係の藤倉サヨ子と食堂車コックの矢板喜一の恋のゆくえ、それにちょっかいをだす美人乗務員の今出川有女子と、彼女をモノにしようと奔走する社長や大学院生…。

これだけ多くのの登場人物を出していながら、楽しく読ませてくれます。昭和30年代の当時の世相、女性の働き方や立場など、現代と比較すると窮屈そうな部分もあるけれど、皆とてもエネルギッシュです。

まとめ

ユーモアたっぷりと、そして人情味に溢れ、ホロリとさせる。古い作品でありながらも今でも充分に、新鮮な面白さを提供してくれる傑作エンタテイメントです。

<こんな人におすすめ>

昭和30年代の旅行列車に興味がある
昭和30年代の時代背景を知りたい
舞台のようなドタバタ劇が好き

 

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