『素晴らしき家族旅行 下』 林 真理子 (著) 毎日文庫
あらすじ
突然始まった祖父母の介護と、実家での両親との同居。
親と、年の離れた姉さん女房との間でオロオロする長男・忠紘。
そんな状況の中、妹の久美子に結婚の話が。両親や妻・幸子とともに久美子の幸せを願う忠紘だが…。
妹の結婚話により家族の様子にまた変化が
お人好しで優しい、悪く言えば優柔不断なところもある忠紘。
そんな彼が人生で最大の決意を持って一緒になったのは12歳年上の妻・幸子。
料理上手で情に厚く、友人も多いこの妻と忠紘の実母の関係は最悪と言えます。
が、幸子が祖父母の介護をしているため、表面上はなんとか大きな争いもなくやっています。
しかし、妹がどうやら玉の輿に乗りそうな気配が出てくると一家の空気はまた何やらおかしな雰囲気に…。
まとめ
結婚という、人生の転換期を目前にして、母親や妹の価値観やプライドが大噴出。
努力する方向間違ってないか?という彼女たちの行動をニヤニヤしながら協力する幸子も大らかというかしたたかというか。
家族は様々な刺激を加えながら、ぶつかって、許し合い、変化しながらも繋がるもの。
そう思わせてくれる物語です。
<こんな人におすすめ>
こじれにこじれた家族の物語を読んでみたい
相続や年老いた家族たちの思いを描いた話に興味がある
林 真理子のファン
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