宝くじが当たった、それだけの事なのに…

ぬこ
ぬこ

また宝くじが当たった話?

今度はどんな人?

のこ
のこ

今回は若い女性よ。

職場を抜け出して、不倫相手と

一緒に飛行機に乗ってしまったりするの。

ぬこ
ぬこ

なんじゃそりゃ?

仕事先に断りなしにばっくれちゃうの?

のこ
のこ

そんな女性が、家も知り合いもいない土地で

大金を抱えてどうやって暮らしていくのかしらね。

『身の上話』   佐藤 正午 (著) 光文社文庫

あらすじ

仕事をすっぽかし、制服姿のまま財布ひとつで不倫相手と東京へやってきたミチル。そのまま東京で暮らすことにするのだが、地元を出るときに買った宝くじが高額当選していることが判明。流されるままに生きていく女、ミチルがである災厄と恐怖とは。

書店につとめるミチルは、歯医者に行くと言って店を中抜けし、空港で頼まれた宝くじを買うと、なんとそのまま不倫相手とともに飛行機に乗って東京へ言ってしまいます。職場へもきちんと連絡しないし、相手の男もそんなミチルを咎めることもしません。やがて宝くじが高額当選し、地元でもミチルが当選したという噂が流れ…。

まとめ

本人が直接手を下しているわけではありませんが、主体性のないミチルを中心に様々な事件が起こります。逃げ続ける女に訪れる運命は。最後の最後まで目が離せない、ザラリとした感触が残る物語。

<こんな人におすすめ>

宝くじが当たった人間が送る人生の物語を読みたい
流される女が大金を手にしたらどうなるか興味がある
佐藤 正午 のファン

ぬこ
ぬこ

宝くじが当たったことが

バレないかヒヤヒヤする…

そして行動や見た目がいかにもすぎる(・_・;

のこ
のこ

自分の「芯」が定まっていない

人間が、大金を手にすると

どうなるのか。そんな姿を描いた

物語よ。

本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

にほんブログ村

書評・レビューランキング

コメント