のこ
「もうひとつの世界」って
あると思う?
ぬこ
よくわからんけど、別世界の俺は
毎日ちゅーる食べ放題の生活を
送っていると考えたらロマンがあるな。
のこ
…。
こちらはある工学研究所で
「もうひとつの世界」を構築していく
物語よ。
ぬこ
そいつは「もうひとつの世界」と
「今の世界」とどちらがいいなと
思ったのかな?
『グリフォンズ・ガーデン』 早瀬 耕 (著) ハヤカワ文庫JA
あらすじ
東京の大学院で修士課程を終えたぼくは、就職先である、札幌の地へと訪れた。勤務先の知能工学研究所は、グリフォンの石像がそこかしこに存在し「グリフォンズ・ガーデン」と呼ばれていた。ぼくは研究所内のバイオ・コンピュータ内にひとつの世界を構築しはじめた。
大学院の修士課程を修めた後、恋人の由美子とともに札幌へやってきたぼく。就職先の研究所にあるコンピュータ内に、もうひとつの世界をつくりはじめます。もうひとつの世界のぼくは22歳の大学生で、16歳の頃から付き合っている恋人、佳奈がいるのですが…。
まとめ
研究している世界、コンピューター内での世界が同時に進行していき、次第に境界が曖昧になっていきます。リアルに作れば作るほど、現実が薄れていく。そんな感覚を覚える物語です。
<こんな人におすすめ>
今いる世界は現実なのかな、と思うことがある
コンピューターと世界の存在の関わりに興味がある
早瀬 耕のファン
リンク
ぬこ
ええ〜 どっちが現実化
わからなくなってくる〜( ゚д゚)
のこ
クリアにしていくことで
曖昧な部分が発生していくという
人間の矛盾を孕んだ物語ね。
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