のこ
こちらはある灰色オオカミの
一生を描いた物語よ。
ぬこ
厳しい自然の中で
生き抜いていく話?
のこ
ところが晩年は人間のもとで
暮らすことになるの。
ぬこ
ええーっ オオカミが人間に
飼われるなんて可能なのか!?
『白い牙』 ジャック・ロンドン (著), 白石 佑光 (翻訳) 新潮文庫
あらすじ
半分イヌの血が混じった赤い牝オオカミと片目の年老いた雄オオカミの間に生まれた、ホワイト・ファング(白い牙)と呼ばれた灰色オオカミ。厳しい自然界で数々の洗礼を受け、人間のもとで生きる事となったファングの数奇な運命を描く。
ゴールドラッシュの時代、北の原野を舞台に描く孤独な灰色オオカミの生涯。母オオカミに守られながら飢えをしのぎ、狩りを学んでいくファングは、ある時母オオカミと共にインディアンに捕まってしまいます。インディアンに飼われている犬たちとケンカしながら、決して交わらないファング。その後飼い主は転々とし、最終的に絶対的な信頼を寄せる主人とめぐり会います。
まとめ
みなぎる野生の血、生への渇望、生き残るための冷静さを持ったファングが、人間へ感じる畏怖や、信頼による従順さを示していく様子に大きな感動を覚える物語です。
<こんな人におすすめ>
オオカミの生き様を描いた物語を読みたい
オオカミと人間、飼い犬との関係に興味がある
ゴールドラッシュ時代の様子を描いた話を読んでみたい
リンク
ぬこ
すごい!!オオカミの世界が
こんなにもリアルに…。
この著者ってひょっとしてオオカミなのか…?
のこ
そう思ってしまいたくなるくらい
オオカミから見た世界や、彼らが
感じるものを鮮やかに描き出した
感動の物語ね。
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コメント