「死」は理屈ではない。そして「生きる」ことも。

のこ
のこ

こちらはいじめられていた

女子高生がクラスメイトから

自殺方法を提案され、実践していく

というお話よ。

ぬこ
ぬこ

いくらつらくても自殺とは…

で、その介助をする友人も

どういった考えなんだ?

のこ
のこ

クラスメイトは人気者なのお。そんな彼女が

自殺を持ちかけたのには理由があるのよ。

ぬこ
ぬこ

ふうむ。そのあたりも

気になるところだな。

『自殺考察』  松波 慶次 (著) 文芸社

あらすじ

高校2年の高木侑里は、幼いこと母親に虐待され、顔に大きな火傷の痕が残った。

その痕が原因でいじめられていた侑里に声をかけてきたのはクラスの人気者、本田志帆。

侑里を救う方法として「自殺」を提案し、その方法を検討しいて実践していく…。

表題「自殺考察」を含む三編をおさめた作品集。

小学二年生の頃、母親から熱せられたアイロンを顔に押し当てられ、火傷を負った侑里。前髪を伸ばしても隠しきれないその傷のせいでずっといじめられてきた。

そんな侑里に声をかけてきた志帆は、侑里が死にたいのであれば協力する、と言う。

首吊り、一酸化炭素中毒など様々な方法を、死なない程度に試してみるのだが…。

まとめ

「死」を介在して芽生えた友情、二人の生きていくうえでの辛さ、そして「死」を選び取るきっかけは、ささいでちっぽけな、でもあたたかい身近な出来事や、大切な人を心に置いておけるかどうか、なのかもしれません。

<こんな人におすすめ>

自殺をしようと計画する女子高生の話に興味がある
「死」と「生」について考えさせられるような話を読みたい
松波 慶次のファン

ぬこ
ぬこ

せ、せつない…(;Д;)

のこ
のこ

「死」と「生」について

考えさせられる物語ね。

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