こちらは「親王殿下のパティシエール」
シリーズ第四弾よ。清国で有名な詩人で、
グルメでもある老人、袁枚(えんがい)が
登場するのよ。
グルメ文化人ね。そりゃあマリーのことを
気にいるんじゃないのか?
ところが、なかなか
そういうわけにもいかないの。
そして新しく雇われた厨士も
周囲から妬まれたりしているようなの。
新しいことが始まると
衝突はつきものだよなあ。
マリーは袁枚やその厨士とどんな風に
やっていくんだろうな。
『親王殿下のパティシエール(4) 慶貝勒府の満漢全席』
篠原 悠希 (著) ハルキ文庫
あらすじ
清の第十七皇子・永璘お抱えの糕點師見習いとして北京で働く仏華ハーフのマリー。ようやく謹慎が解かれ、新しい厨房で働きはじめることに。
永璘の意向で新たに雇われた江南の厨士、超有名なグルメ詩人・袁枚が登場し、慶貝勒府は賑わう。
そして若き「親王」も現れて…。
謎の老人の正体は超有名人!?
結婚して慶貝勒府を出た同僚を訪ねた帰り道、マリーは1人の老人とぶつかります。
老人は、厨士であるマリーに、甥が王府の厨房で働いているかを確認したいこと、西洋の点心を味わいたいことを伝えます。
老人は食通であり、清国でとても有名な詩人、袁枚でした。
永璘は早速袁枚を招待し、滞在させます。
マリーは袁枚のためにフランス菓子を作り、提供しますが、袁枚の怒りを買ってしまい…。
また、新たに雇われることになった江南の厨士・大河。
北京にはない美味しい料理を作りますが、しきたりや料理の作り方の違いなどに困ることもある様子。
周囲の厨士も彼をやっかんでいるようにも見えるのですが。
まとめ
敷地の外に出て、町の人々が食べるものを口にしたり、袁枚から様々なことを教わり見識を広げ、お菓子づくりにつなげていくマリー。
新たな王の登場でマリーに何が起こるのか。
マリーの「これから」に第注目の物語です。
<こんな人におすすめ>
フランス人パティシエールが清国で活躍する話を読んでみたい
『親王殿下のパティシエール』シリーズを読んでいる
篠原 悠希のファン
出会いもトラブルも、みんな自分の
肥やしにしているところが
マリーのすごいところだな。
屋敷の中で技術を深めていた
マリーだけれど、それが外に
広がっていく予感を感じさせるわね。
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