こちらは人々の願い事を
叶えて回っているピエロが
市民を助けながら市の難題に
向き合っていく物語よ。
なぜピエロが人助けとか
市の大変な状況を助けるんだ?
っていうかなんでそもそもピエロ?
そのあたりも物語の鍵となるわね。
このピエロは助手として任命した
就活中の男性と共に、市長の危機を
救うべく奔走するのよ。
なるほどねえ。
ピエロと市長は何か関係が
あったりするのかな?
『ピエロがいる街』 横関 大 (著) 講談社文庫
あらすじ
静岡県東部にある人口十五万ほどの街、兜市は市政始まって以来の財政難に陥っている。
そんな状況の中でも「会いに行ける市長」である宍戸は時間の許す限り、市民の声を聞く。
就活生の立花稜は駅前で白塗りのピエロに話しかけられる。
人々の願いごとを叶える仕事をしているというピエロの助手をすることになった稜。
市民を助け、市の難題に向き合うピエロの正体とは。
町の人々を助けるピエロの正体とは?
なかなか就職が決まらずに悩んでいた稜は、駅前でピエロに話しかけられ、なぜか彼の助手をすることに。
いなくなった飼い犬をさがしたり、台風による倒木で帰れなくなったキャンプ場の子供たちを救出したりと、困った市民を助けるピエロ。
夜間のみ活動するピエロは、日中はお堅い仕事に就いているようです。
一方、大手企業の工場が撤退し、危機的な財政難に陥っている兜市。
宍戸市長は財政面の対応を迫られ、さらに後援会長が殺害された事件で疑いを持たれ、おまけに公費を使って私的に旅行したという疑惑まで。
市長の潔白を証明するためみ奔走するピエロの正体とは。
まとめ
誰かを笑顔にするために働くということ。
そんなピエロや市長の働きぶりから、自分自身の方向性が明らかになっていく稜。
ピエロの正体、殺人事件、公費使用疑惑などのミステリー要素を含みつつ、登場人物たちの仕事や人に対する愛と情熱がひしひしと伝わる心あたたまる物語です。
<こんな人におすすめ>
人助けをするピエロが活躍する物語に興味がある
市政を描いた、心があたたまるような話を読んでみたい
横関 大のファン
いいなあああ…
ラストで思わず泣いた。
嬉しい涙だ〜(つд`)
誰かを助けること、誰かの役に立つこと。
そうした喜びは何ものにもかえがたい
ものなのよね。
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