イラストブックレビュー

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『赤と青とエスキース』青山 美智子 (著)

メルボルンの若手画家が赤と青の絵の具を使って描いた、女性をモデルにした一枚のエスキース。あっる夏から始まったこの絵をめぐる二人の絆は奇跡をつないでいく。
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『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。』青柳 碧人 (著)

森の奥に住む猟師のおじさんの家へクッキーとワインを届けに出かけた赤ずきんは木でできた人形、ピノキオの右腕を拾います。バラバラにされてしまったというピノキオの体を探す旅に赤ずきんは出発。ところが訪れた先で殺しの犯人として逮捕されてしまい…。
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『ちびねこ亭の思い出ごはん 茶トラ猫とたんぽぽコーヒー』高橋由太 (著)

母方の祖母が焼いてくれたパンが大好きで、専門学校を出てパン職人になった門奈かりん。老舗ベーカリーに就職したものの、求められていたのはパン作りの腕ではなかったことに傷つき会社を辞めます。部屋に閉じこもる日々の中、大好きだった祖母が亡くなり、祖母の家でしばらく暮らすことに。
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『私はチクワに殺されます』五条 紀夫 (著)

六月末日、練馬区郊外の借家で遺体が発見された。男は首を吊って死んでおり、室内にはおびただしい数のチクワが散乱していた。男のジャンパーのポケットには遺書と呼ぶには長すぎる手記が捻じりこまれており、それは「私はチクワに殺されます」という一文で始まっていた。
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『ガラスの顔』フランシス・ハーディング (著)

地下都市のヴェルナで暮らす人々は「面」と呼ばれる作られた表情を学ぶ。チーズ職人の親方、グランディブルはある日一人の少女を見つける。ネバフェルと名付けられた少女は、ある日逃げたウサギを追って外の世界へと飛び出し都市全体を揺るがすような陰謀に巻き込まれていく。
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『火蛾』古泉 迦十 (著)

ヒジュラ歴六世紀。西暦でいえば十二世紀ごろ、詩人のファリードは、高名な聖者の法燈を継ぐ人物、アリーの話を聞くために彼のテントへと訪れた。アリーの口から語られたのは、若き主人公のアリーが体験した、姿を見せない導師ハラカーニーと四人の修行者が住まう山で起こった連続殺人事件だった。
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『私にふさわしいホテル』柚木 麻子 (著)

三年前、文学新人賞に応募し大賞を受賞した加代子は単行本も出せず泣かず飛ばずの日々を送る。それでも大物作家気分に浸りたくて、自ら山の上ホテルにカンヅメとなり気分を盛り上げようとしていたところに先輩の遠藤がやってきて、加代子の上の階で大御所作家が執筆中だと話し…。
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『サキの忘れ物』津村 記久子 (著)

十八歳の千春は高校をやめた後、病院に併設された喫茶店でアルバイトをしている。夢中になれるものがない、と思っていた千春は、ある日客が忘れていった文庫本をふと手に持ってみる。これまでの人生で最後まで読めた本はなかった千春だが。表題「サキの忘れ物」ほか九篇を収めた短編集。
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『シャルロットのアルバイト』近藤史恵 (著)

元警察犬で、雌のジャーマンシェパードのシャルロット。浩輔と真澄夫婦のどちらも忙しい日が続いたある晩、シャルロットとの散歩の途中で迷子のトイプードルを保護した真澄。飼い主は無事に見つかったものの、どうも違和感が拭えなくて(「シャッルロットと迷子の王子」)。
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『極限団地:一九六一 東京ハウス』真梨 幸子 (著)

昭和30年代の時代にタイムスリップし、当時の生活を体験してみませんか。テレビ局の特別番組の公開リアリティショーに選ばれた二組の家族と番組スタッフは当時の面影を残す築60年の広大な団地に集結。希望に満ちた暮らしを送るはずだったが、不倫や失踪など思いがけない状況に。
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