小説・人文

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『銀座「四宝堂」文房具店』上田 健次 (著)

銀座の一角に佇む老舗の文房具店・四宝堂。三十代半ばの青年・宝田硯が一人で切り盛りするこの店には様々な思いを抱えた客がやってくる。思い出の文房具や店主の言葉で客たちの心がやわらかくほぐれていく。大切なものを思い出させてくれる、胸があたたかくなる物語。
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『短編旅館』集英社文庫編集部 (著)

一人で、あるいは家族で過ごす旅館でのひとときは、忘れていた大切なことを思い出したり、自分と向き合ったり、新たな発見をしたりと、様々なものに出会う時間でもあります。日本各地の旅館を舞台に描かれる五つの人間模様が胸を打つ。
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『ここだけのお金の使いかた』アミの会 (編集)

物価は上昇するけど給料は上がらない。そんな時代だからこそ、何にいくらお金を使うかは人生の重要事項になってくる。百万円の宝くじが当たったら夫に言う?働かずに稼げる方法って?ゲーム課金にいくら使う?七名の女性作家がお金をテーマに人生の悲喜こもごもを描くアンソロジー。
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『珠玉』彩瀬 まる (著)

国民的な人気歌手だった真砂リズを祖母に持つ歩。自身のファッションブランドを持つが、華やかで偉大な祖母に比べ、自分には見た目も才能も秀でたものがない、と感じながら生きてきた。共に仕事をしていたモデル兼ジュエリーデザイナーにも別れを告げられ落ち込んでいたところ、一人の美しい青年・譲司と出会う。芸能事務所との契約を切られ職を失いかけている譲司は、歩のブランドの建て直しを手伝おうとするのだが…。
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『シュガータイム』小川 洋子 (著)

大学四年生のかおるは、自分の食欲が普通でないことを感じ、食べたものを記録するために日記をつけはじめた。恋人である大学院生の吉田さんとの関係、親友の真由子との語らいと、ちょっとした冒険、そして弟・航平と過ごす時間。青春最後に流れる、美しく透明な時間を描く物語。
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『サード・キッチン』白尾 悠 (著) 河出文庫

ある人物の援助を受け、アメリカの大学に留学することができた尚美。会話がうまくいかず、ほぼひとりぼっちで過ごす毎日。ある日、人種や性別などあらゆるマイノリティが集う特別な食堂「サード・キッチン」に招かれます。学生たちが自らの手で作る多国籍料理に心を満たされますが、同時に尚美自身が差別や偏見の目を持っていたことに気づきます。傷つき、傷つけ合いながら仲間を信じ、支えつつ前を向いて進んでいく若者たちの姿を描く、感動の青春物語。
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  『シーソーモンスター』伊坂幸太郎 (著)

昭和後期。人々がバブルに沸くころ、ごく普通の家庭である北山家では、かつて情報員だった経歴を持つ妻・宮子と姑のセツによる激しい争いが怒っていた(「シーソーモンスター」)。アナログ回帰の近未来、配達人の水戸は一通の手紙の配達を依頼される。ところがこの手紙をきっかけに、ある事件に巻き込まれ、因縁の相手である檜山に追われることに(「スピンモンスター」)。時空を超えてつながる、逃れられない「運命」とは。
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『魔女たちは眠りを守る』村山 早紀 (著)

桜の花びらが舞い散る春の宵、古い港町に若い魔女の娘がふさふさした毛におおわれた黒猫とともに帰ってきた。長く赤いくせっ毛の魔女の名は七竈・マリー・七瀬。旅の途中に寄った、かつて住んだことのある町で「魔女の家」と人の子に呼ばれているカフェバーに滞在しながら、人の子の生き様と死を時に手助けしながら見守っていく。
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『涼音とあずさのおつまみごはん』内田健 (著)

三十歳の有村涼音と一つ歳上の妻、あずさの夫婦は結婚して三年になる。フルタイム共働きの二人は、マイホームの取得を目指して節約し、日々工夫をしながら交替で食事を作る。そんな夫婦の、ゆるくて美味しい日常を描く物語。
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『傲慢と善良』辻村 深月 (著)

親の跡を継ぎ、東京で輸入業の代理店を経営委する三十九歳の西澤架は、半年後に結婚式を挙げる予定だっった。しかし、婚約者である三十五歳の坂庭真実が失踪し、行方不明に。彼女が話していたストーカーと何か関係があるのか。架は群馬にある真実の実家や、真実の友人・知人らをたずね、彼女の居場所を探そうとするのだが…。