刻一刻と国が浸食されていく緊迫感

のこ
のこ

ある日突然、政権が

交代していたらどうする?

ぬこ
ぬこ

まあ、そんなことも

なくはないんじゃないの?

のこ
のこ

こちらはフランスで

イスラム党に政権が交代するお話よ。

のこ
のこ

これまでと全く異なる政権が誕生した時、

国はどのように変化していくのか、

国民の意識はどうなのか、などが描かれているわ。

ぬこ
ぬこ

フランスが政治に対してどのような

意識を持っているのかも気になるな。

『服従』  ミシェル ウエルベック (著) 大塚桃 (翻訳)  河出文庫

あらすじ

2022年、フランス大統領選挙で同時多発テロ発生。極右・国民戦線マリーヌ・ペンと穏健イスラーム党党首が決戦に挑む。パリ第三大学教員の僕は、恋人と別れてパリを後にする。

フランスがイスラム政権に!?突拍子もない出来事が、静かに、そして確実にパリの様子を変えていく…。

まとめ

政治、宗教、倫理観や考え方。複雑に絡まるそれらは、知らぬうちに闇を生み、気がつくと辺りを広く覆っていたのです。

大学教員であり、比較的リベラルな彼が政権が交替したことで、実際どのように変化していったのか。

人間の土台がどう揺らいでいくのか、今のフランスの問題点は何なのかを描いた、緊迫感溢れる物語。

<こんな人におすすめ>

フランス人のイスラムに対する考えを知りたい
フランスのの政治に対する姿勢に興味がある
自由とは何か、を考える話を読みたい

ぬこ
ぬこ

ええ〜 これはきつい。

これまでのアイデンティティが

否定されるような…。

のこ
のこ

こうした状況になることで

国の存在と自分自身のあり方の

関係が改めてよくわかるわね。

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