のこ
こちらは副業でちょっと変わった配達をしている
酒屋の二代目店主のお話よ。
ぬこ
俺は酒だけ配達してくれれば十分だ。
黒ラベルの350ml缶1ケースを週一で頼む。
のこ
…。近所の酒屋に電話してみて。
この酒屋さんでは自分の未来に届けて欲しいなどの
リクエストを受けたりしているの。
『片桐酒店の副業』 徳永 圭 (著) 角川文庫
あらすじ
とある商店街の一角に佇む古びた酒店。2代目店主の片桐章は、副業として配達業も行なっていた。面倒な配達を依頼されることもあるのだが…。
酒店の副業で配達を行う片桐だが…
普段は黒スーツに仏頂面で酒の配達をする片桐。親のあとを継ぎ、配達業も行う。そこで依頼されるのは、上司へ悪意を、未来の自分へ届け物を、と変わった内容のもの。
法に触れない範囲で黙々と仕事をこなしていく片桐だが、彼にも心に抱えているものがあった。
まとめ
愛想のない二代目酒店主が、依頼主の要望に時に荒っぽく、時に知恵を働かせ、時にわき目もふらず全力で向かっていきます。
忙しさに身をまかせ、自分の心に目を向けないようにしてきた彼が、依頼人とのやりとりによって少しずつ変わっていきます。
届けることで受け取る事がある。そんなことを教えてくれる物語です。
<こんな人におすすめ>
無愛想な酒屋さんが無理難題を解決する話に興味がある
どうやって届けるのかが謎な配達業の話を読んでみたい
心に傷を抱えながら仕事に励む男の話を読んでみたい
リンク
ぬこ
いろんなものを届けたいという
リクエストがあるんだなあ。
のこ
店主自身が届けることで
気づきを得ていく姿にも感動するわ。
本やイラストレビューが気に入っていただけたらポチッとお願いします。
コメント