ぬこ
追われている友達を
匿ってくれるところはあるかな?
のこ
訳ありの人を泊めてくれるホテルがあるわよ。
ミナトホテルという場所なのだけれど。
ぬこ
おお!どこにあるのか教えてくれ!!
のこ
主人公はホテルの裏庭の鍵探しを頼まれるの。
鍵探しを通していろんなお客を知るのよ。
『ミナトホテルの裏庭には』 寺地 はるな (著) ポプラ文庫
あらすじ
祖父から、対象時代に建てられた宿泊施設「ミナトホテル」の裏庭の鍵探しを頼まれた芯輔。金一封のお礼につられて赴いた先は、「わけあり」のお客だけを泊める変わったところ。さらには失踪したホテルの猫も捜すことに。
祖父と芯輔は二人暮らし。口数は多くはないけれど、互いに信頼をしあっているような素敵な関係が伺えます。
まとめ
ホテルには、なんらかの悩みや苦しみを抱えている人が、いっときの休息を得るためにやってきます。その場所を整えるために存在する登場人物たちは、お客の悩みや苦しみに介入しませんが、そこに静かに「いる」のです。そうした距離感が疲れた心にちょうどよく響いていく温かな物語です。
<こんな人におすすめ>
傷ついた人をやさしく包んでくれるような話が好き
疲れた心を癒してくれるような話を読みたい
寺地 はるなのファン
リンク
のこ
ところでどうして逃げているの?
ぬこ
近所の魚屋さんから
1匹いただいちゃったらしいな。
魚屋の主人が目を三角にして奴を
探しているってさ。
のこ
今時珍しいサザエさんみたいな状況ね。
このホテルでしばらく休ませてもらうと
いいわ。
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