ぬこ
この間、飼い主のピアノを
あれこれいじっていったヤツがいたぞ。
のこ
調律師のことかしら?
ピアノの音を整える大切な仕事ね。
ぬこ
そうなんだ?そいつが帰った後
飼い主が嬉しそうにピアノ弾いていたなあ。
音の違いが出るのかな。
のこ
持ち主の癖や希望に合わせて
音を調節したりもするようよ。
のこ
こちらはそんな調律師を主人公として
描かれた物語よ。調律の仕事を通して
人間としても成長していくの。
『羊と鋼の森』 宮下 奈都 (著) 文春文庫
あらすじ
高校生の時、ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に見せられた外村は、調律師として働き始める。個性豊かな先輩たちや顧客である双子の姉妹に囲まれながら調律の森へと深く入っていく。
調律をしながら成長していく外村
北海道を舞台に新人調律師として働く外村は、一人前に慣れない焦りや自信のなさからくる不安を感じています。周囲の先輩たちの、調律に対する考え方や、素晴らしい未来を感じさせるような音を奏でる顧客との出会いの中で、近道をせずひたすらコツコツと、努力を重ねていくのです。
まとめ
奏者、ピアノ、調律師が一体となって作り出すベストな音は、静かで美しい森の景色のように、人の心を包み込み、あたたかな感動と、深い喜びを運んできてくれるのです。
<こんな人におすすめ>
ピアノの調律がどんなものか興味がある
仕事を通して成長していく姿を描いた話を読みたい
宮下 奈都のファン
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映画化されましたね。映像で見る世界観も美しくて素敵です。
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ぬこ
めっちゃ繊細な仕事だな。
それからいろんなピアノの演奏を
聞いたりすることも必要なんだなあ。
のこ
一つ知れば、また一つ迷いが出る。
まるで奥深い森に迷い込んだような
ピアノの奥深い世界を
静謐で美しい文章で綴る物語よ。
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