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こちらは姉妹二人とその叔父が
お城に暮らしている話よ。
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姉妹と叔父?そのほかの家族は
いないのか?
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家族は毒殺されたの。犯人は
姉だと言われているの。
街の人々はそんな彼女たちを嫌悪の目で
見ているわ。
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ひええ…。
しかしそんな孤立したような生活で
心細くないんだろうか。
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そうでもないらしいわ。
ただ、いとこの男性が現れてから
状況が変わってくるの。
『ずっとお城で暮らしてる』
シャーリイ・ジャクスン (著), 市田 泉 (翻訳) 創元推理文庫
あらすじ
18歳のメアリ・キャサリン・ブラックウッドは、姉のコンスタンス、叔父のジュリアンとともに暮らしている。他の家族は殺された。
外の世界は悪意に満ちているが、家の中では穏やかで幸せな時間が流れていた。しかし従兄のチャールズがこの家にやってきたことで、それまでの均衡が崩れてゆく。
メアリの一家は毒殺されました。フルーツにかけた砂糖の中に毒が入っていたのです。食事の用意をしていた姉のコンスタンスが犯人として逮捕されました。
戻ってきた姉は家の外には出ないため、週に二度の街への買い物はメアリの担当です。街の人間はブラックウッド家に嫌悪の目線を向けてきます。
一方、家の中は綺麗に整えられ、互いの思いが通じる心地良い空間でした。そこへチャールズがやってきてコンスタンスに近づきはじめると、彼女たちの様子も変わりはじめて…。
まとめ
姉妹が互いを思いやって暮らしていますが、そこは狭い世界であり、完結していて、他との交流を必要としない一面も持っています。
少女特有の感性かと思いきや、読み進むにつれ必ずしもそれだけではないことも明らかになっていきます。二人で暮らすことで悪意から逃れたのか、それとも…。
人の心に潜む「悪意」に背筋が冷たくなる物語です。
<こんな人におすすめ>
閉ざされた世界に住む姉妹の話に興味がある
狂気と静寂の間を描いた物語を読んでみたい
シャーリイ・ジャクスンのファン
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え、ちょっとちょっと((((;゚Д゚))))
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「悪意」や「残酷さ」って
あらゆる所に潜んでいるのね。
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コメント