のこ
鬱病の人の症状って知っている?
ぬこ
よくわからんけど、精神的にも
肉体的にも辛そうだなあとは思う。
のこ
こちらはうつ病の女性のお話。
同棲する彼の元彼から責められたり、
バイトが続かなかったりといった状況ね。
ぬこ
大変そうだなあ。
同棲してくれる彼が力になって
くれるといいんだが。
『生きてるだけで、愛。』 本谷 有希子 (著) 新潮文庫
あらすじ
25歳の寧子は、津奈木の家に押しかけ、同棲し、3年になる。鬱からくる過眠により引きこもりがちになり、バイトも続かない。その寧子のもとへ、津奈木の元カノがやってきて寧子を攻めたて、自立してここを出て行け、とバイトをさせるのだが。
美人でメンヘル(表記ママ)の寧子。テンションにムラがあり、たまに奇行に走る。コンパで津奈木と知り合い、同棲をはじめる。気分が沈む、思考がまとまらない、眠くなる。鬱の症状に苦しみ、津奈木に当たり散らす。そんな寧子のもとへやってきたのは津奈木の元カノだった。
まとめ
思い通りにならない心と体を抱えて苦しむ寧子。津奈木は積極的に働きかけたり、解決しようとしたりはしませんが、じっと寧子を見守っているのです。寧子の自分自身に対する絶望が魂の叫びとなって読む者の心を打つ物語です。
<こんな人におすすめ>
うつ病の経験がある、または周囲にうつ病の人がいる
世の中が生きづらくて仕方がないと思っている
本谷 有希子のファン
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映画も話題になりましたね。主演の趣里さん、切ないような美しさです。
リンク
ぬこ
痛みや辛さがひしひしと
伝わってくるようだな( TДT)
のこ
その辛さも生きているからこそ。
全てをひっくるめて「愛」を
感じられる物語ね。
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