のこ
こちらは、様々な出来事が身に
降りかかり、それを乗り越えていった
人たちを描く短編集よ。
ぬこ
例えばどんなこと?
のこ
同居していた恋人が出ていったとか、
高校生の妹が家を出ていったとか。
ぬこ
自分の前から誰かがいなくなって
しまうってのは、結構ツライものが
あるよなあ。
『みんないってしまう』 山本 文緒 (著) 角川文庫
あらすじ
「同居していた恋人が出て行った。」「自殺が趣味だったような母が脳卒中で死んだ。」「高校生の妹が家を出て行った。」いつまでも続くと思っていた日常は、みんな過去となり、止まることなく流れていく。様々な喪失を体験し、乗り越え、たどり着いたものを描く12の短編集。
同居していた恋人が出ていき、五年ぶりに再開を果たしたが…。久しぶりに再開した兄と、脳卒中で亡くなった母の話をした…。12の物語の主人公たちは、それぞれに何かを抱え、そして失ってきたものを感じています。
まとめ
喪失は痛みや悲しみを伴いますが、失くしたからこそ得るものがあります。喪失と獲得を繰り返し、それすらも忘れ、ただ流されたどり着いた先には、美しい世界が待っているのかもしれません。
<こんな人におすすめ>
家族や友人、恋人などつらい別れを経験した
時の流れに自分だけ取り残された気持ちになったことがある
山本 文緒のファン
リンク
ぬこ
生きているといろんなことが
あるよなあ。もちろん誰かが
いなくなってしまうってことも。
のこ
そうね。そして失ったからこそ
得るものがあるわ。人生は
その繰り返しなのかもしれないわね。
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