のこ
時間が逆向きに流れる
世界があったらどうする?
ぬこ
え どういうこと?
のこ
こちらは時間が逆向きに流れる世界へ
来てしまった男性の物語よ。ここでは
墓で生まれ、老いた姿からだんだん若返っていき
最後は自分の娘のお腹の中に入って人生を終えるの。
ぬこ
えーっ びっくりΣ(゚口゚;
そんな世界に入ってしまったら
そこで暮らすのも苦労しそうだな。
『待ってよ』 蜂須賀敬明 (著) 文春文庫
あらすじ
とある街に興業でやってきた手品師のベリーは、妊婦のこうこに「産まれそう。手伝って。」と頼まれ着いた先は何と墓場。そこから死体を取り出すのを手伝えと言う。使者として生まれ、時がたつにつれ若返り、娘の腹の中に帰って命が消滅する。時間が逆向きに流れる世界の中で、生きていく決意を固めたベリーの人生は。
時が逆さに進む世界では、小さな子供ほど長く生きている先輩となります。そんな小さな子供(=親)を、見た目が20〜40代くらいの大人(=子)が世話をしています。人が産まれていく仕組みや死んでいく仕組みなど、とてもよくできていて、なるほど、こんな世界もあるのかもしれない、と思ってしまいます。
まとめ
概念や常識が全く異なる世界で、孤独だったベリーは様々な愛を受け、そして与えて行きます。生死の間から見える愛の形に感動する物語。
<こんな人におすすめ>
時間が逆向きに進む世界がどんなものが興味がある
生きる世界が異なる男女の愛情物語が読みたい
蜂須賀 敬明のファン
リンク
ぬこ
すごい…
年齢や見た目を超えた愛を
感じるなあ。
のこ
異なる価値観が目の前に
現れた時、自分が変わらずに
持ち続けたいものは何なのかに
気づかされるものよね。
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