2021-02

イラストブックレビュー

失っているときはシンプルになっている時なんだ

『今はちょっと、ついてないだけ 』伊吹 有喜 (著) のイラストブックレビューです。落ち目となった、四十代の自然写真家・立花浩樹は、ある少女からの撮影依頼で東京へ行くことになった。ここから彼の「敗者復活戦」がはじまる。
イラストブックレビュー

シャッターに閉ざされた住民の心を救えるのか

『傘寿まり子(8)』おざわ ゆき (著)のイラストブックレビューです。ウェブ雑誌「レトル」を立ちあげた80歳の小説家、幸田まり子。シャッター商店街の活性化に取り組むが、商店街のメンバーはあきらめムードで全くやる気を見せない。
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崩壊国家の中の「平和」の謎に迫る!!

『謎の独立国家ソマリランド』高野秀行 (著) のイラストブックレビューです。崩壊国家と言われるソマリアの中で、奇跡的に平和を達成しているという、独立国家ソマリランド。何故、国の中に独立国家ができたのか。
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顔の見えない相手との闘いの果てには

『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』志駕 晃 (著)のイラストブックレビューです。連続殺人犯である浦井のPCを調べていた、サイバー犯罪対策課の桐野良一。新たな事件の犯人捜査のために浦井に協力を要請する桐野に対し、浦井はある取引を持ちかけてきた。
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なぜかうまくいかない原因は「欠乏」かも!?

『いつも「時間がない」あなたに: 欠乏の行動経済学』のイラストブックレビューです。いつも時間に追われていて、思うように物事を進めることができない。これらの原因は本人の資質ではなく、金銭や時間の「欠乏」にあった。
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青い蓮の花に隠された人の業と神の存在

『ブルーロータス-巡査長 真行寺弘道』榎本 憲男 (著) のイラストブックレビューです。警視庁捜査一課の真行寺弘道は、荒川の河川敷での捜査現場に出くわす。発見されたのはインド人男性の変死体。事件性を感じた真行寺は、インドを専門とする研究者・時任の協力で捜査を進めていく。
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足りないものを抱えた者同士が寄りそう形を描く

『ファミリー・レス』奥田 亜希子 (著)のイラストブックレビューです。姉と絶縁し、シェアハウスで暮らすOL。妻の親族に興味を持てない画家。未来を考えられないことで離婚された男。何かが欠けた6人の男女を描く、連作短編集。
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これで「よそゆき仕様」!?ふだん仕様はどうなるのか・・・

『お友だちからお願いします』三浦しをん (著)のイラストブックレビューです。三浦しをんが綴る、ゆるい日常を描いたエッセイ。読売新聞、日本経済新聞、VISAの会報誌などに掲載された連載もののエッセイです。本人いわく「よそゆき仕様」ということですが…。
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時代と人の重なりを美しい表現で描く物語

『冥途あり』長野 まゆみ (著)のイラストブックレビューです。東京の下町で生まれ、実直な文字職人としてその生涯を終えたはずの父。しかし、亡くなった後、親族との会話から、父の意外な一面を知る。遠き日の昭和の風景とともに、一族の歩んできた道を描く物語。
イラストブックレビュー

さみしさを受け入れるが理解しないということ

『違国日記 3 』ヤマシタトモコ (著) のイラストブックレビューです。両親を事故で亡くした15歳の田汲朝。小説家である叔母、高代槙生と住みはじめてから数ヶ月。親友のえみりを家に招いた朝。そこへ槙生の人見知りが発動し…。