こちらは2006年に起こった連続殺人事件と
「祝言島」という島の関連を描いた
ミステリーよ。
ほほう。なんか特別な島なわけ?
殺された三人はいずれも祝言島に
関係する人間だったの。
この島をテーマに描かれた映画に
関わる人物や、ドキュメンタリー番組の
出演者たちが当時の様子を語るの。
なんだかドロドロしていそうだな〜。
どんな結末が待っているんだろう?
『祝言島』 真梨 幸子 (著) 小学館文庫
あらすじ
2006年12月1日に起こった3件の殺人事件。
殺された3人の知人である七鬼紅玉は警察の取り調べ中に姿を消し、事件は未だ解決していない。
2017年、大学生の九重皐はアルバイト先の映像会社で「祝言島」に関する人々の再現ドラマを目にする。
都市伝説とも言われる、島の忌まわしい過去、3件の殺人事件の犯人。3世代にわたる数奇な事件が複雑に絡み合い、驚愕の真実へとたどりつく。
母子家庭に育ち、母の不在で不安定となり自殺未遂をした皐。
戻った母からバイトをすすめられ、映像会社でテープのチェックを行います。
それは大学の講義で聞き、気になっていた「祝言島」に関する人々の再現ドラマでした。
一方、2006年当時、再起をかけて頑張る女優、国崎珠理は演劇界のカリスマ、一ノ瀬に夢中でした。
マネージャーからは別れろと言われますが聞く耳を持ちません。
スタイリストのサラ・ノナは彼女と一ノ瀬が分かれるように協力する、と言うのですが。
そんな中、首里に人気番組「ファミリー・ポートレイト」出演の話が舞い込みます。プロデューサーの思惑とは。
まとめ
都市伝説とも言われる「祝言島」で、かつて行われていたこと、そしてそこにいた者たちがその後どのようになっていったかを、再現ドラマを見るようにして物語が進行していきます。
次から次へと真実が明らかになる後半は圧巻ですが、特にラスト11ページは思わず唸ります。
ドラマチックなイヤミスを読みたい方におすすめです。
<こんな人におすすめ>
呪われた島の謎を描いた話に興味がある
都市伝説と呼ばれた島をめぐる連続殺人事件を描いた話を読んでみたい
真梨 幸子のファン
えっ そ、そうだったの!?Σ(゚口゚;)//
なんちゅう恐ろしい島じゃ…
まるでこの1本の映画作品の中に
自分が取り込まれてしまったかの
ような錯覚を覚える
ドラマチックなイヤミスね。
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