『キオスクのキリオ』 東 直子(著) ちくま文庫
「BOOK」データベースより
とある郊外の駅のキオスクに勤めるキリオは関西弁の中年男。彼は訪れるさまざまな人と、「袖すり合うも多生の縁」を持ってしまう不思議な男だ。本人にはその気が無いのに、結果としてはなぜか人生相談になり、妙に深い関わりを持つことになる。人徳か?脇が甘いのか?文庫化にあたり、『大阪ハムレット』の森下裕美がキリオを描き下ろし。意味深なひと言をじわっと投げかけてくる。連作短篇集。
キオスクのおっさん、キリオ
キオスクで働くおっさん、キリオのもとにはなぜか問題を抱えた人たちが集まってくる。頼りない風情のおっさんではあるが、ぽつっと出てくるひとことは心にじわじわと沁みてくる。
まとめ
やってくる人も物語も不思議な、それでいてすんなりと馴染むような。ひとことでは言い表すのが難しいです。でも「人生って悪くない」と思えるような短編集です。
<こんな人におすすめ>
おっさんの人生が気になる
ファンタジーが好き
詩のような雰囲気の物語が好き

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