『素晴らしき家族旅行 上』 林 真理子 (著) 毎日文庫
あらすじ
24歳の時、12歳年上の人妻・幸子と恋に落ち、駆け落ちの末結婚した忠紘。
実母からの強烈な反発もあり、実家とは疎遠になっていたが、祖父母の介護のため、10年ぶりに実家へ戻ることに。
そこには、忠紘と幸子だけが知らない「家の事情」が絡んでいた。
祖父母の介護のため、疎遠だった実家へ10年ぶりに戻る
料理上手で大らかで、いつも人が集まってくるような幸子に惹かれ結婚した忠紘は、本が好きな、静かな性格。
忠紘が世話になった祖母が寝たきりとなり、老いた祖父が介護していると聞いた忠紘は、幸子の協力を得て、祖父母の介護をするために実家での生活を始めるが…。
まとめ
幸子と忠紘の母・房枝との対立、祖母・淑子と房枝の確執、無関心な妹、無口な父親。
嫁姑の対立中心かと思いきや、介護に相続と問題が複雑に絡まりまくっています。
忠紘夫婦は上手く利用されそうになりますが、豪快で人情に厚い幸子が一家に明るい風を吹き込みます。
こじれた一家の行く末はどうなるのか。下巻での展開が気になります。
<こんな人におすすめ>
祖父母介護の現実に興味がある
駆け落ちして結婚した夫婦の暮らしぶりを描いた話を読んでみたい
林 真理子のファン
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