のこ
悪女ってどう思う?
ぬこ
そうだなあ。周りは振り回されたりするから
迷惑な人って感じかなあ。
のこ
こちらはそんな悪女が何者かに
狙われるというお話よ。
ぬこ
身から出た錆とは言え、心当たりが
ありすぎるっていうのも
大変な話だな。
『悪女の品格』 辻堂 ゆめ (著) 創元推理文庫
あらすじ
27歳のめぐみは、ある日突然、マンションの物置に閉じ込められた。幸い意識を取り戻した翌朝には、付近の住民に鍵を開けてもらい、外に出ることができた。
しかしそれは、これからめぐみにふりかかる災難の序章でしかなかった。めぐみを狙う人物とは一体誰なのか。
数人の男性と交際するめぐみは、ある日突然襲われて…
有名な女優の娘として生まれためぐみは、子供の頃から欲しいものは全て手に入れてきました。現在も同級生3人と付き合い、誰か1人に絞るなどとは決めかねている状態です。そこで起こった監禁事件。身の危険を感じためぐみは藤沢へ向かいますが、財布をすられてしまいます。
困っているところに声をかけられ、婚活パーティーに参加。思いがけず好みの男性に出会い、自分の事情を話し、しばらく彼の部屋に置いてもらうことになったのですが…。
まとめ
弱いものをいじめた過去、男たちを手玉に取る現在。どうにも性格が歪んでいるめぐみは誰から恨まれていてもおかしくなさそうです。しかし彼女は女王然としながらも、踏みつけられながら立ち上がっていく者の強さも持っているようです。
攻撃されたことで、自分の身にまとった鎧の違和感に気づく。そんな風に感じる物語です。
リンク
ぬこ
俺は悪女じゃなくて
素直で明るい女の子が好みだ。
のこ
人を傷つけることができるのは
自分が持つ傷に目を向けていない
からなのかもしれないわね。
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