何かが「いる」、何かが「ある」ところに住むということ

のこ
のこ

こちらは家で起こる

なにものかによる「不具合」を

治してくれる「修繕屋」のお話よ。

ぬこ
ぬこ

なに!?「なにものか」って

なんなの!?

のこ
のこ

古い家や、特別な場所には

人ではない「何か」が存在して

いることがあるのよ…

ぬこ
ぬこ

うわああ〜〜〜〜

夜中にトイレいけなくなるから

やめて〜〜〜((((;´゚Д゚)))

『営繕かるかや怪異譚』  小野 不由美 (著)  角川文庫

あらすじ

ほとんど会ったこともない叔母から、古い町家を受け継ぎ、そこで暮らしはじめた洋子。使われていない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている。人ではない「何か」を助けてくれるのは「営繕かるかや」の尾端という男なのだが。

閉めても閉めても開く襖、そのうち、その開いた隙間から「何か」が出てこようとして…。また、借家のガレージが何度も急に下がり、すぐ近くで小さな子供の声が聞こえてきて…。

そんな「ワケあり」物件にやってくるのは「営繕屋」の尾端です。彼には霊感はありません。が、その家にいる「何か」と、今住んでいる人たちが最適な状態で過ごせるように修繕していきます。

まとめ

住民を恐怖に陥れる存在のことも認め、削除するのではなく共存できるように対処する。それは未知なるものをも包み込むおおらかさと、そのものを含めて大切にし、共に生きていくことのすばらしさをおしえてくれるのです。

<こんな人におすすめ>

建物にまつわる怖い話に興味がある
建物とそこに住む人の絆を感じる話を読みたい
小野 不由美のファン

ぬこ
ぬこ

怖い… けどなんだか悲しくて

でもホッとするところも

あったりして…。

のこ
のこ

そこに「存在する」ことを

認め、共に生きることが

できるのは、この「営繕屋」の

おかげなのかもしれないわね。

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