こちらは共働きの夫婦が
どのように感覚がずれていくのかを
リアルに描いた物語よ。
共働きなら協力して
やったらいいんじゃないの?
家事とか育児とか。
この夫婦は女性側に負担が大きく
かかっているわ。なぜそうなったのか
どのように改善しようとしているかも
描かれているの。
なるほどねえ。
それでも夫婦の感覚って
ずれていっちゃうものなのかな?
『さしすせその女たち』 椰月 美智子 (著) 角川文庫
あらすじ
デジタルマーケティング会社で部下を持つ室長として、フルタイムで働いている多香美は39歳。
5歳の杏莉と4歳の颯太を保育園へ送るのは、食品メーカーの営業をしている夫・秀介の役目。
家事と育児を分刻みのスケジュールでこなす多香美だが、ある夜、颯太が発熱し、熱生のけいれんを起こす。
多香美の必死の対応に、秀介がかけた言葉とは。
妻がほぼ全て家事・育児をまわし、ストレスマックス状態の共働き夫婦の様子を描きます。
夫の秀介は保育園の送りと風呂そうじ程度の仕事ですが、それすらも文句を言ったりサボったり。
子供が生まれる前の生活とほとんど変わりのないように見えます。多香美は忙しさのあまり、自分の子が可愛く思えないことに罪悪感を持ちます。
そして夫にイラつく多香美は、友人から夫婦仲がうまくいく方法を聞き、実践してみたりするのですが…。
そして、ある夜、颯太が熱生けいれんを起こします。ネット情報を思い出しながら必死に対応する多香美。
その姿を見た秀介は、ある一言を放つのです。
まとめ
よく夫婦の形を持続していられるなあと感心してしまいます。
秀介の一言は、多香美は一生忘れないでしょうし、これからも彼はアウトな発言を重ねていくのでしょう。
感謝や愛情は余裕があるから感じられるもの。
互いが互いのために、助け合いながら「余裕」を作る努力をすべきなのです。
<こんな人におすすめ>
共働きである。育児や家事分担に不満を持つことがある。
仕事が忙しく、自分に余裕がないと感じることがある。
椰月 美智子のファン
うわあ〜
この旦那さん、全国の母親を
敵にまわしちゃってないか?
妻側としても不満を募らせるだけではなく
どうしたら相手に伝わるかを考えて
行動に移すべきなのかもしれないわね。
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