小説・人文

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『妻の終活』坂井希久子 (著)

今年七十になる廉太郎は、四十二年連れ添った妻・杏子が末期ガンで余命一年の宣告を受ける。会社一筋で生きてきて家のことは何ひとつできない廉太郎。娘からは母を解放してやれと責められ、妻のいなくなった生活を想像し、がくぜんとする廉太郎。長年連れ添った夫婦の後悔と絆、そして愛を描く物語。
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『本を守ろうとする猫の話』夏川 草介 (著)

夏木林太郎は、色白で無口、少し厚めの眼鏡をかけた、ごく一般的な高校生。古書店を営む祖父との二人暮らしだったが、その祖父が亡くなり叔母に引き取られることに。ある日、店の棚の奥から声が聞こえ、見てみるとそこには一匹のトラネコが現れ林太郎に向かって「お前の力を借りたい」と言った。閉じこめられた本を救うために、林太郎の力が必要だと言うのだが…。
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『椿宿の辺りに』梨木香歩 (著)

化粧品メーカー直属の研究所に勤める佐田山幸彦は肩の痛みに悩まされていた。従姉妹の海幸彦に紹介された鍼灸院で治療を受けた後、鍼灸師のふたごの妹、亀子にすすめられ、かつて曽祖父が住んだこともあるという椿宿へと向かう。
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『事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング』原田 ひ香 (著)

前住人が亡くなった事故物件に一時的に住むことで報酬を得る「ロンダリング」は街の小さな不動産屋が窓口となり、住人を選定し、物件を紹介する。彼らが依頼を受ける物件には様々な人間ドラマがあり、ロンダリングの仕事に関わっていた者たちも時の経過とともに少しずつ環境や考え方に変化が訪れる。
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『獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパーク16 』石田 衣良 (著)

マコトが果物屋で仕事をしているとスマホに一本の電話が入った。テレビ曲のプロデューサーで梅原と名乗る彼は、児童虐待の動画を投稿するサイトを潰し、参加する者たちを世間の目に晒したいので、マコトにい協力してほしい、と言うのだ。マコトとタカシはサイト参加者をおびき寄せるために罠を仕掛ける。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『終電の神様 殺し屋の夜』阿川 大樹 (著)

終電を逃したことがきっかけでお笑いコンビを組むことになった男たち、子育ての苦しさから赤ん坊を捨てに行く女性、日々の激務に疲弊し発作的に反対方向の最終電車に乗ってしまったエンジニアの男性。人々の様々な思いを乗せて電車は走る。そんな「終電」から始まる人間ドラマを描く、シリーズ第四弾。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『人生オークション』原田ひ香 (著)

不倫の果てに刃傷沙汰を起こしたりり子叔母さんは、離婚してアパートで一人暮らしを始めることに。就活に失敗してアルバイト中の瑞希は、りり子の引っ越しの荷物整理を手伝う。多くの荷物を目の前にして、二人はネットオークションを利用してどんどん不要なものを処分していく。
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『ちびねこ亭の思い出ごはん たび猫とあの日の唐揚げ』高橋由太 (著)

海沿いの白い貝殻を敷きつめた小道の先にあるちびねこ亭。死者と会うことができるこの店には様々な客がやってくる。恋人を亡くした男性、幼い息子と義母を亡くし、夫までもが危険な状態となってしまった女性。思い出ごはんを目にした彼らは大切な人に何を伝えるのか。
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『f植物園の巣穴 』梨木 香歩 (著)

f植物園の園丁をしている私は、歯の痛みに耐えかねて歯医者へとやってきた。薬歯医者の家内は前世が犬だったのだと言う。職場であるf植物園にある大きな木のうろに落ちた私は、気がつくと住まいに戻っていたが、落ちてからの記憶がない。失くした履き物、妻との思い出、子供の頃の記憶と歯の痛みが私を穴の底の世界へと誘う。
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『純喫茶パオーン 』椰月 美智子 (著)

「純喫茶パオーン」は、ドリンク担当のおじいちゃんと、料理担当のおばあちゃんの二人でやっている喫茶店。孫の「ぼく」がお店を手伝ったり、おじいちゃんの特製ドリンクやおばあちゃんの最高のナポリタンを堪能しながら、お客さんたちとの出会いや、不思議な事件を描く。