歴史・時代小説

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『幽霊長屋、お貸しします(一)』泉 ゆたか (著)

人々の気を引きそうな毒のある事件が起きると飛んで行って聞き込みをする、読売の「種拾い」をする少女・お奈津。現場で集めた話は種拾いの元締め・金造が記事の内容を見定める。ある日、金造から人が死んだ曰くつきの部屋ばかりを紹介する『幽霊部屋の家守』と呼ばれる男・直吉の話を聞く。直吉の紹介で部屋を借りた者たちを調べるうちに、霊たちの事情を知り…
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『福猫屋 お佐和のねこわずらい』三國 青葉 (著)

麦湯やおはぎを味わいながら、猫をなでたり、じゃらしで遊んでみたり。お佐和が始めた江戸の猫茶屋「福猫屋」を常連客もつき、小物類の販売も順調。そんな中、常連客の武家・権兵衛と花津という女子が、猫好きが高じて言い争いに。以来花津のことが気にかかる権兵衛だが彼女のことが何ひとつわからない。彼女が再び福猫屋に現れるのを待つ権兵衛だが。
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『魂手形 三島屋変調百物語七之続』宮部 みゆき (著)

「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」袋物屋の三島屋ではこんな風変わりな百物語をしている。嫁いでいったおちかから「聞き手」を継いだのは次男坊の富次郎。語り手からの話をのちに墨絵に描き、桐の箱に封じ込めて聞き捨てとしている。そんな富次郎のもとへ一人の老人がやってくる。富次郎も見ほれるほど粋なじいさまは、十五の頃、実家の木賃宿で起こった話をはじめた。
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『乱都』天野 純希 (著)

「都には、魔物が住んでおりまする」僧房の寝所へとやってきた男は続けてこうささやく。「都に巣食う魔物と戦うお覚悟があるならば、ここからお救い申し上げまする」と。私の心はすでに決まっていた…。応仁の乱を引き起こした畠山義就かっら室町幕府最後の将軍となった足利義昭まで実に百年にわたって続いた戦乱の世を描く。情報と運と力を駆使して戦乱の世を駆け抜けた七人の男の物語。
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『親王殿下のパティシエール(7) 糕點師の昇格試験』篠原 悠希 (著)

清の第十七皇子・永璘のもと菓子職人見習いとしいて働く仏華ハーフのマリー。いずれ菓子職人として独立したいと考えているが、そうもいかない難題が次から次へとやってくる。乾隆帝の譲位、故郷フランスで起こった革命の結末、敬愛する主夫妻に降りかかる受難。度重なる試練に立ち向かい、マリーは新たな夢を追いはじめる。
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『猫君』畠中 恵 (著)

明るい茶虎、金眼銀眼の雄猫・みかんはこの世に生まれてもうすぐ二十年で『猫又』になりかかっている。そこで新米猫又たちが集まり教育を受ける場所、江戸城内の「猫宿」へと向かう。追いかけられたり、探しものをしたり、戦いを仕掛けられたりと新米猫又たちにい訪れる数々の難題を、みかんを仲間たちと協力しながら挑んでいく。
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『菖蒲ちまき 木挽町芝居茶屋事件帖』篠 綾子 (著)

暦が夏を迎えた四月の半ば。江戸で評判の美男・喜八と弥助、そして旬の素材を使い気が効いた料理を作る松次郎らが働く芝居茶屋「かささぎ」では茗荷料理で客をもてなす。すると茗荷料理ばかりを食べさせて客を物忘れにさせる気だ、と騒ぐ客が現れる。「それは迷信だ」と、その理由を解説してくれたのは武家の中間である藍之助。この藍之助はある人物を探しているようで…。
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『春告げ桜 眠り医者ぐっすり庵』泉 ゆたか (著)

京料理で有名な高級料亭、桜屋で奉公修業をすることになった藍。やり手の商売人、一心からはこの体験から、桜屋を盛り立て、江戸の人々が喜ぶものを考えるように言われるが、慣れない仕事に四苦八苦。合間にもらった休みでぐっすり庵へと向かえば、眠れない人々がやってくる。藍の兄、松次郎と助手の福郎は、人を眠りに誘うための物を何やら作り出そうとしている様子で…。
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『福猫屋 お佐和のねこかし』三國 青葉 (著)

お佐和がはじめた『福猫屋』ではお茶とちょっとした甘味を楽しみ、猫たちを眺めたりいっしょに遊ぶことができる。また猫を出張させてのネズミ捕りや、お佐和の作る小物や、名人の型を使って染められた手拭いなどの雑貨の売り上げも軌道に乗ってきた。そんな矢先、猫が突然姿を消す「猫さらい」の噂が江戸の町に流れる。気をつけようと心がけた矢先、福猫屋から白猫のユキの姿が見えなくなり…。
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『銀二貫』高田 郁 (著)

安永七年(一七七八年)。大坂を襲った大火災「天満焼け」の被害に遭った「天満の天神さん」への寄進、銀二貫を持っていた寒天問屋「井川屋」の店主、和助。天神さんへ行く途中、仇討ちにより父を斬られ、その息子までもが刃を向けられる場に遭遇し、その仇を銀二貫で買う。息子は「松吉」と名付けられ、井川屋の丁稚として生きることに。商いを教えられ、多くの人と出会い、別れをくり返す中、商品である寒天への知識と愛着を深めていく。