イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『予言の島』澤村伊智(著)

瀬戸内海に浮かぶ小さな島、霧久井島。二十年前、霊能者がこの島についてある予言を残した。それは、二十年後にあたる今年、島で六人が死ぬ、というもの。天宮淳は友人たちと面白半分でこの島へとやってきたが翌朝宿泊客の一人が死体となって発見される。「予言」は本当だったのか。
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『少年検閲官』北山 猛邦 (著)

一人で旅を続けている十四歳の幼年、クリスは「探偵」と呼ばれる存在を耳にする。探偵は森へやってきた者の命を奪い、また町の家の扉や壁に赤い十字架のような印をつけるという。森で発見された首なし死体や、家につけられた謎の印を探ろうとするクリスだが…。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『姫君を喰う話―宇能鴻一郎傑作短編集―』宇能鴻一郎 (著)

煙と客に満ちたモツ焼き屋で隣に座った虚無僧。酔っていた私は彼に、モツ焼き屋で内臓を喰うたびに感じていたことを話したくなった。無僧は「その通りです」と理解を示し、己のことについて話しはじめた(「姫君を喰う話」)。追いつめられた人間と彼らの生きる背景が迫力ある筆致で描かれる全6編。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『朝鮮大学校物語』ヤン ヨンヒ (著)

大阪下町育ちの18歳、ミヨンが入学したのは、高い塀の中にある朝鮮大学校。全寮制、日本語禁止、無断外出現金…。塀の中のルールに苦戦し、外の世界と出会い、そして恋に巡り合う、そして外の世界を知ることで直面する試練とは。
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『向日葵の咲かない夏』道尾秀介 (著)

終業式の日。小学四年生のミチオは学校を休んでいるS君の家にプリントと宿題を届けることになった。S君の家でミチオが目にしたのは首を吊って死んでいるS君の姿。慌てて学校に戻り先生に報告したミチオ。しかしS君の死体は消えてしまった。ミチオは三歳の妹、ミカとともに事件の真相を探りはじめる。
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『彼女の家計簿』原田 ひ香 (著)

シングルマザー、里里のもとに一通の封筒が届いた。中には五十鈴加寿という女性が戦前からつけていたという家計簿が数冊入っていた。家計簿から見えてくる加寿の生き様、そして里里や彼女の母親は、そこから何を得ていくのか。
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『眠れない夜は体を脱いで』彩瀬まる (著)

イケメンと言われる自分になじめない男子高校生、合気道教室で若い男性と組むことになった五十代の女性会社員。彼らは「手の画像を見せて」というコメントと、それに応えて多くの手の画像が掲載されたネット掲示板に辿り着く。
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『ほうかご探偵隊』倉知 淳 (著)

五年三組では「なくなっても誰も困らないもの」が紛失する事件が続けて起こっていた。いったい誰が、なんのために持ち去ったのか。僕、高時とクラスメイトの龍之介くん、女子学級委員の吉野、女子飼育係の成見沢の四人は、事件の謎を解明すべく、捜査と推理をかさねていく。
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『6時間後に君は死ぬ 』高野 和明 (著)

六時間後に二十五歳の誕生日を迎える美緒は、渋谷で若い男から遠慮がちに声をかけられた。ナンパかと思いきや、青年の口から出た言葉は「六時間後に君は死ぬ」というもの。他人の未来が見えるという青年・圭史とともに、美緒を殺そうとしている犯人を見つけ出そうとするのだが、時は刻一刻と迫ってくる。
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『思い出トランプ』向田邦子 (著)

明るくて細々しく動くが、かわうそのように残忍な部分を持つ妻(「かわうそ」)。大きな体、細い目の愛人の、垢抜けなく朴訥としたところが気に入っていたのだが(「だらだら坂」)。日々暮らしていく中で、狡さやうしろめたさなどを情緒豊かに描き出す13編。