電車が止まる台風の夜に起こる感動のドラマ

のこ
のこ

終電が出た後の街の様子って

どんな風だと思う?

ぬこ
ぬこ

俺は寝ているからわからんけど

訳ありな人間がうろついて

いそうだな。

のこ
のこ

なるほど。

こちらは台風で終電がくりあがった

夜に起こる人間ドラマよ。

ぬこ
ぬこ

台風!終電!

ドラマチックな舞台で一体

何が起こるんだろうな。

『終電の神様 台風の夜に』 阿川 大樹 (著) 実業之日本社文庫

あらすじ

風雨が強くなっていく公園で「あの人」を待つ彼女。その日に結婚式を挙げる予定のカップル、駅で乗客を誘導する駅員、当直明けの外科医。嵐によって電車が止まる状況のなか、神様のいたずらか、彼らの運命が変わっていく。台風のために終電がくりあがった夜に起こる物語。

医師との食事会に参加した莉奈

元女優、現地下アイドルの莉奈は、友人の文香に誘われ、医師二人と計四人で会食。後から文香によれば「ギャラ飲み」であり、先方は食事代プラス会話料をこちらに支払うのだとか。

連絡先を交換するなどプライベートなやり取りは一切禁止、と文香に言われた莉奈でしたが、どうしても一緒に食事をした相手のことが気になってしまいます。

ネットで仕事先を調べて、その職場あてに手紙を出し、公園のレストランで待つことを伝えます。ところがその夜は大型台風が接近。店も早じまいするとのことで、外に出てきた莉奈でしたが…。

まとめ

台風の雨風に打たれながら自分がほんとうにやりたいことに気づく。また台風という特殊な状況の中で生まれる連帯感や人と人とのつながり。神様は時おり、こうした不便な状況を作り出し、立ち止まったり目をつぶってうなだれている人間の背中をそっと押してくれているのかもしれません。

<こんな人におすすめ>

台風の夜に起こる奇跡のような物語に興味がある
終電に絡めた人間ドラマを読んでみたい
阿川 大樹のファン

ぬこ
ぬこ

台風の雨風が心の澱を

洗い流してくれることも

あるんだな

のこ
のこ

(…たまにはいいこと言うのね)

いつもと違う環境は、自分の視点を変える

良いきっかけになるのかもしれないわね。

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