こちらは亡くなってしまった
大切な人と会えるという
「ちびねこ亭」のお話、第二弾よ。
おっ 泣けるんだよなあ。
今回はどんな人たちが
やってくるのかな。
恋人からのプロポーズに
悩む女性や、劇団の主催者などね。
おっ 前回登場した人物も
いるんだな。
何気に料理もおいしそうで楽しみだ。
『ちびねこ亭の思い出ごはん 三毛猫と昨日のカレー』 高橋 由太 (著) 光文社文庫
あらすじ
千葉の内房にある、小さな看板猫がいる食堂「ちびねこ亭」。この店は死者と再開できるという。恋人からプロポーズを受けた女性は、亡くなった母へ会いに、そして劇団の主催者は息子に会うため、ちびねこ亭を訪れる。
亡くなった母に会うために「ちびねこ亭」にやってきた凪
「ちびねこ亭」では、生前亡くなった人との間にゆかりのあった料理、いわゆる「陰膳」を出します。料理が運ばれてくると、湯気が出ている間だけ、故人と話すことができるのです。五歳の頃、母親を病気で亡くした凪は、二十歳という若さで余命五年の宣告をされます。
そして恋人からのプロポーズを受け、自分の余命を考え、悩みます。亡くなった母なら何と言うだろうか。自分と同じように余命の宣告を受けた母なら…。ちびねこ亭で凪に運ばれてきたのは「味噌漬け豆腐」。五歳の頃は辛くて食べることができなかった、黒胡椒をかけた豆腐を味わっていると、そこに母の姿が。
まとめ
亡くなった人たちは、今の自分たちに大切なメッセージをくれます。それは「生きてほしい」「愛している」ということ。何だか泣きたい気分の夜に手にとってみてください。読めば涙が溢れ、温かな充足感に満たされる物語です。
<こんな人におすすめ>
死んだ人に会えるカフェに興味がある
愛を感じる、感動の物語を読んでみたい
高橋 由太のファン
味噌漬け豆腐、つまみにピッタリだって
飼い主が騒いでいるぞ。
つまんで読みながら泣いてる…
温かな涙につつまれて、
そして明日へ向かう力を
与えてくれるような物語ね。
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