のこ
こちらはワイナリーを
継ぐことを決意した
双子の物語よ。
ぬこ
双子かあ。もちろん合う部分も
多いんだろうが、仕事となると
また大変そうだな。
のこ
そうね。姉は頑なな努力家。
弟は伯母のカフェでバイトを
しているのだけど。
ぬこ
ほほう。
二人がワイン造りを通して
どんな風に変わっていくのか
楽しみだな。
『月のぶどう』 寺地 はるな (著) ポプラ文庫
あらすじ
大阪で、曽祖父の代から続くワイナリーを営み、発展させてきた母が亡くなった。仕事のできる母を目標にしてきた姉の光実は、あらゆる事から逃げてきた弟の歩とともに家業を継ぐことを決意する。ワインづくりを通し、成長していく双子の姉弟の物語。
ワイナリーを発展させた優秀な母親のようになりたいと、ワインづくりの仕事に励む光実は、努力家で弱音を吐かない頑固者。双子の弟、歩は何かの才能に秀でるでもなく、常に愛想笑いを顔に貼り付かせ、伯母のカフェでバイトをしている。母が亡くなり、光実は歩にワインづくりを手伝えと言う。
まとめ
歩と光実、それぞれの母への感情、ワインづくりへの思いと葛藤、さまざまな思いを抱え、気づき、成長していく姿を描かれています。成長に伴う苦しみや痛み、それを見守る周囲の人々の温かさに胸が熱くなる物語です。
<こんな人におすすめ>
ワインが作られる過程に興味がある
ワインづくりを通して双子の姉弟が成長する姿を描く話を読んでみたい
寺地 はるなのファン
リンク
ぬこ
なるほどね。母の力は
偉大だから、越えようとするのは
きついのかもしれないなあ。
のこ
そうした壁にぶち当たることで、
かえって自分のやるべきことや
目指すことが明らかになって
いくのかもしれないわね。
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