おっ 作家のホロヴィッツと
元刑事のホーソーンのコンビ
第2弾だな。
今回は弁護士が自宅で
ワインの瓶で殺された事件について
2人で真相を追うのよ。
弁護士!!
犯人は依頼人のうちの誰かとか??
依頼人に関係する人物達も
怪しいけれど、弁護士本人の
過去が明らかになるにつれ
ますます事件は混沌としていくの。
『その裁きは死』
アンソニー・ホロヴィッツ (著), 山田 蘭 (翻訳) 創元推理文庫
あらすじ
実直さが評判の離婚弁護士が自宅で殺害された。現場の壁にはペンキの刷毛で書かれた「182」の数字が。そして、被害者が殺される直前に残した言葉、『もう遅いのに』は誰に向かって、何のために発したのか。
作家のホロヴィッツが、元刑事のホーソーンとともに事件の謎に挑むミステリー第二弾。
弁護士殺人事件の壁に書かれた数字の意味
ワインボトルで殴られた後、ボトルで刺され死亡した弁護士のプライス。抱えている離婚案件で、怒った依頼主の妻から、レストランでグラスワインを頭からかけられるハプニングがありました。また、依頼主のほうも、酒を飲まないプライスへとワインボトルを贈っています。
そしてプライスと学生時代からの友人であったグレゴリー、個人であるチャールズとの過去が明らかになるにつれ、ますます事件は混迷を極め、誰が犯人なのか見当もつきません。
おまけにホロヴィッツはロンドン警察のカーラー警部に目をつけられ(!)痛めつけられたり、利用されたりと散々な目に遭ってしまいます。そしてようやく真実にたどりついたホロヴィッツなのですが…。
まとめ
謎が謎を呼ぶミステリー。読み終えてみればヒントはきっちり明示されているのですが、ホロヴィッツ同様、真実への道は容易にたどりつくことはできません。感情と思惑が重なり謎を作り出す、見事な本格ミステリーです。
<こんな人におすすめ>
読者に対して公平な、正統派ミステリーを読んでみたい
作家と元刑事のコンビのミステリーに興味がある
アンソニー・ホロヴィッツのファン
相変わらず噛み合わない2人だな!
でもちょっとずつ距離が近く
なっているかも…ってところが
またいい。
ホーソーンの人間性が
チラリと見えるところも
おもしろいわね。今回も
その洞察力と推理力を
遺憾なく発揮しているわ。
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