小説・人文

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『ようこそ地球さん』星 新一 (著)

タイムマシンを作り、生き抜く方法を探しに過去へ向かう男。謎の飛行物体に乗った宇宙人は友好的で地球人たちは喜んでもてなしたのだが。宇宙、未来、異生物。人類を襲う様々な悲喜劇をユーモアあふれる筆致で描く42篇のショートショート。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『工場』小山田 浩子 (著)

兄が持ってきた求人票、「工場で正社員募集若干名。大卒以上」に応募した牛山佳子は契約社員として採用された印刷課分室で働くことに。敷地内に住居や店までも存在する巨大な工場での仕事は何の目的があるのかわからない。日常の作業と夢想が混ざり合う表題作と他二篇を収めた物語。
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『黄金比の縁』石田 夏穂 (著)

化学工場の設計を請け負う(株)Kエンジニアリングの人事部で働く小野は花形部署から異動となったことを恨み、新卒採用チームの権限を最大に活かし、会社に復讐することを心に誓う。その方法とは、顔の「黄金比」のみを評価し、会社にとって不利益となる人間を採用すること。採用側のブラックな一面をユーモアを交えた筆致で描く。
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『ババヤガの夜』王谷 晶 (著)

暴力が趣味の新道依子は、その腕を買われ暴力団・内樹會の会長の一人娘である尚子の運転手兼ボディガードとして雇われる。人形のように美しく気位の高い尚子だが、彼女には逃れられない運命が重くのしかかっていることを依子は知ることになり…。
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『銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように』ほしお さなえ (著)

軽井沢の老舗ホテルで人気の「手紙室」は、たくさん並んだインクの中から気に入った色を選び、誰に宛てても良い手紙を書くアクティビティ。一昨年前に妻を無くした滝田は、妻が遺した手紙室の預かり証を発見し、思い出のある銀河ホテルへ向かう。
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『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈 (著)

中学二年生の成瀬あかりは、幼馴染の島崎みゆきに向かって宣言した。「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。閉店を間近に迎えた西武大津店に夏休みの間毎日通い、地元のローカル番組の中継に映り己の姿を残すのだと言う。破天荒でありながらもなぜかその姿から目がはなせない主人公、成瀬の活躍を描く。
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 『終電の神様 夜明けの行進』阿川 大樹 (著)

商店街の中にある小さな書店、「佐久間書房」に勤め、広報誌「うきうきタウンズ」を一人で制作している阪口朋香。終電間近に入ってきた仕事にやる気をなくし商店街へと繰り出す。ミュージシャンを目指していた日々、旅先での気づき、大切な人との別れ。終電後の思わぬ出会いと交流に背中を押され前へと進んでいく女性の姿を描く、シリーズ第五弾。
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『あの子とQ』万城目 学 (著)

十七歳の誕生日まであと十日となった朝。弓子は自分である物体『Q』と遭遇する。吸血鬼一族の娘として生まれながらも一度も人間の血を吸ったことのない弓子。脱・吸血鬼化の儀式に参加資格があるかを監視するためにQはやってきたと言う。誕生日を迎えるその日まで弓子は人間の血を吸わずに過ごすことができるのか。
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『ラブカは静かに弓を持つ』安壇 美緒 (著)

少年時代に起こったある出来事をきっかけに、悪夢と不眠に悩まされている橘樹。全日本音楽著作権連盟で働く橘は上司である塩坪から呼び出され、著作権法の演奏権の侵害をしている証拠を掴むため、音楽教室に通い潜入捜査を行うよう命じられる。橘は自身を公務員であると偽り、チェロ講師・浅葉桜太郎のもとに通い始める。
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『君のクイズ』小川 哲 (著)

クイズ番組の決勝戦へと勝ち進んだ三島は、今日の調子なら勝てる、と感じていた。ところが、同点で迎えた最終問題に、対戦相手の本庄は司会が問題を発する前に早押しボタンを点灯させ正答。三島は「問題を聞かずにクイズの正答を導き出せるのか」を検証する。