文春文庫

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『ついでにジェントルメン』柚木 麻子 (著)

オール讀物主催の新人賞を獲った原嶋覚子は、担当編集者の佐橋守から原稿について様々な指摘を受けていた。「別の新人賞に応募して、一からデビューし直そうかなあ…」とつぶやく覚子の斜め上の辺りから「そんなの意味ないよ」と甲高い男の声が聞こえてきた。貧乏、美食、不倫などユーモアな筆致で鮮やかに描く、元気をもらえる七つの短編集。
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『中野のお父さんの快刀乱麻』北村 薫 (著)

文宝出版に勤める中堅編集者の田川美希は、コロナの流行で今までと異なる仕事のスタイルに戸惑いながらも日々の仕事に励む。文芸編集部内の変化もある中、新編集長と作家と話をしていたところ、落語の話題に。編集長は落語好きの作家にCDを貸してくれないか、と頼みます。
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『満月珈琲店の星詠み~月と太陽の小夜曲~』望月 麻衣 (著)

大手出版社に勤める新人編集者の藤森光莉は、配属早々に大御所作家、二季草の担当をすることになるが喜びよりも戸惑いが大き、自分はこの会社に相応しくない人間という思いを強く感じていた。香川に住む二季をたずね、打ち合わせをした帰り、トレーラーカフェを発見する。
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『ミカエルの鼓動』柚月 裕子(著)

北海道中央大学病院の医師、西條泰己は手術支援ロボット「ミカエル」を操作し数々の手術を成功させ、病院内での地位を築いてきた。しかし病院長は、ドイツから天才心臓外科医の真木一義を招く。難病の少年の治療方針を巡り、ミカエルを用いた周術か従来の術式を行うかで西條と真木は激しく対立する。
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『透明な螺旋』東野 圭吾(著)

南房総沖で銃殺された男性の遺体が発見された。行方不明届を出していた同居人の女性は姿を消し連絡がつかない。捜査を担当した草なぎと内海は思いがけない形で湯川の名前に行きつく。協力を求めるために湯川が現在暮らしている横須賀のマンションをたずねた草なぎは彼の意外な姿を目にする。
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『ショートケーキ』坂木 司 (著)

もうすぐ二十歳になる私たちはやりきれないときに二人でケーキいを食べる(「ホール」)。白くて甘くてふわふわで、イチゴの載ったショートケーキはいつも売っていて、でもちょっぴり特別感もあって…。そんなショートケーキにまつわる5編の連作短編集。
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『ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパークⅩⅧ』石田 衣良 (著)

最近急成長しているペットの総合商社、CGペット。八つの部門に分かれ誕生から墓場まで全てを網羅している。売り上げを伸ばしているその裏では恐るべき蛮行が繰り広げられていた。企業の闇を暴くべく、過激な動物愛護テロリストとともにマコトが立ち上がる。
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『結 妹背山婦女庭訓 波模様 』大島 真寿美 (著)

明和八年、近松半二が書いた「妹背山婦女丁庭訓」は大盛況だった。繁盛している酒屋の若旦那の平三郎は芝居好きが高じて義太夫節にも絵にも才を見出す。半二の弟子の徳蔵は家業があり、なかなか目が出ないものの浄瑠璃作家への道を諦められずにいる。そんな折、徳蔵に歌舞伎の脚本を書いてみないか、という誘いが入る。
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『神様の暇つぶし』千早 茜 (著)

父親と二人で暮らしていた二十歳の藤子。その父親を事故で亡くし気力を失い動けなくなっていたある日、父よりも年上の写真家の男と出会う。光と影でできているような男・全さんはそのひんやりとした目と人を油断させるような笑顔で、藤子の止まっていた時間を動かした。
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『笑うマトリョーシカ』早見 和真 (著)

人を惹きつける魅力に溢れ、47歳という若さで官房長官の座にのぼりつめた清家一郎。彼がもし誰かの操り人形だったとしたら?彼を操る人物とはいったい誰なのか。