新潮文庫

イラストブックレビュー

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 『血腐れ』矢樹純 (著)

弟とその二人の子どもたちと一緒にキャンプへとやってきた幸菜。何かに憑かれたように鉈を振るう伸彰の姿に普通ではないものを感じる幸菜だが…(「血腐れ」)。身近な者の死や災難の先に見えてくる真相鵜を描く六編のホラーミステリー。
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『コンビニ兄弟4:―テンダネス門司港こがね村店― 』町田 そのこ (著)

多くの困ったひとたちを助け、悪を倒すヒーローになりたかった二十四歳の秋吉舞人。夢は諦めたつもりでいるものの、日々の筋トレやランニングは辞められずにいる。そんな舞人に、高校時代の友人・高木から着ぐるみのアルバイトをしないかと持ちかけられた、それは高木がバイトをしているコンビ二、テンダネスのオリジナルキャラクターの着ぐるみで…。
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『チェレンコフの眠り』一條 次郎 (著)

ある暑い夏の日の午後、マフィアのボス、シベリアーリョ・へへへノヴィッチ・チェレンコフは警官隊の一斉射撃を全身に浴び死亡した。彼と一緒に暮らしていたペットのヒョウアザラシのヒョーは、独り残され空腹に耐えきれず、アザラシ専用のゴルウフカートに乗り、出たことのなかった荒廃した世界へ飛び出す。
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『こいごころ』畠中 恵 (著)

江戸の大店、長崎屋の若だんながいつものように熱を出して休んでいると妖狐の老々丸と笹丸がやってきて、妖の力が尽きかけている笹丸に力を貸してくれないか、と言う。名僧・寛朝の力を借りて協力しようとするものの、そこでは化け狸にまつわる別の事件が待っていて…。
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『百年の孤独』ガブリエル ・ガルシア=マルケス(著)

マコンドの村を開墾し村に訪れるジプシーから持ち込まれた新しいものに魅入られ夢中になるホセ・アルカディオ・ブエンディア。二人の間に生まれた鋭い目つきをした、もの静かで内気な子供のアウレリャノは成長し、多くの子供を持ち銃殺隊の前に立つ。ブエンディア一家の繁栄と衰退の百年を描く物語。
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『私にふさわしいホテル』柚木 麻子 (著)

三年前、文学新人賞に応募し大賞を受賞した加代子は単行本も出せず泣かず飛ばずの日々を送る。それでも大物作家気分に浸りたくて、自ら山の上ホテルにカンヅメとなり気分を盛り上げようとしていたところに先輩の遠藤がやってきて、加代子の上の階で大御所作家が執筆中だと話し…。
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『サキの忘れ物』津村 記久子 (著)

十八歳の千春は高校をやめた後、病院に併設された喫茶店でアルバイトをしている。夢中になれるものがない、と思っていた千春は、ある日客が忘れていった文庫本をふと手に持ってみる。これまでの人生で最後まで読めた本はなかった千春だが。表題「サキの忘れ物」ほか九篇を収めた短編集。
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『極限団地:一九六一 東京ハウス』真梨 幸子 (著)

昭和30年代の時代にタイムスリップし、当時の生活を体験してみませんか。テレビ局の特別番組の公開リアリティショーに選ばれた二組の家族と番組スタッフは当時の面影を残す築60年の広大な団地に集結。希望に満ちた暮らしを送るはずだったが、不倫や失踪など思いがけない状況に。
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『ゴールデンスランバー』伊坂 幸太郎 (著)

宮城県出身、五十歳という若さで首相となった金田が地元仙台でのパレード中、ラジコン爆弾によって殺された。元宅配業者の青柳雅春は自分が犯人とされていることを知り、必死に逃げる。警察とは思えぬ暴力を振るう人間たちの目をかいくぐり、時に協力者を得ながら青柳は逃げ切れるのか。
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『楽園のカンヴァス』原田 マハ (著)

1983年、ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日一通の招待状を受け取る。それは伝説のコレクター、バイラーからで、所有のルソー作品調査のためにスイスの自宅へ来てほしい、という内容だった。見せられたのはルソーの名画「夢」に酷似した絵でその真贋判定をした者に絵を譲ると言う。