PHP文芸文庫

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『蔦屋の息子 耕書堂商売日誌』泉 ゆたか (著)

吉原の入り口、五十間道と呼ばれる引手茶屋の並びにある一軒の本屋、耕書堂。十九歳の勇助は貸本屋をしていた父を亡くし、母と妹を養うためこの店で奉公することに。店の主人である蔦屋重三郎は勇助を「今日からお前は俺の息子だ」と言う。戸惑いながらも重三郎のそばでその仕事ぶりを目にしながら侑介は様々な作家たちとその作品が生まれていく様子に夢中になっていく。
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『赤と青とエスキース』青山 美智子 (著)

メルボルンの若手画家が赤と青の絵の具を使って描いた、女性をモデルにした一枚のエスキース。あっる夏から始まったこの絵をめぐる二人の絆は奇跡をつないでいく。
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『子宝船 きたきた捕物帖(二)』宮部 みゆき (著)

正月二日の夜、枕の下に敷いて寝ると吉夢を見られるという宝船の絵。しかし、赤ん坊を亡くしてしまった家にあった宝船の絵から弁財天の姿が消えていたという。その頃、江戸深川の富勘長屋に住む岡っ引き見習の北一が利用していた弁当屋の一家三人が殺される事件が起こる。
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『すべての神様の十月(三)』小路 幸也 (著)

ダメになってしまったロケ用の食材を時間内にそろえる、出張先から危篤状態の父のもとへ向かう。絶対に間に合わない状況なのに何故か時間内に送り届けてくれるタクシー運転手の正体とは(「間に合わせます」)。気まぐれで優しい神様たちと人間との縁を描くシリーズ第三弾。
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『ソルジャー&スパイ 公安機動捜査隊〈特別作業班〉』鷹樹 烏介 (著)

自衛官、荻生は中東での出張から戻ると警視庁公安部外事第四課と協働し、正体不明のテロリスト『ベル』対策を命じられた。公安捜査官の真波は、畑違いの自衛官との協力に難色を示しながらも共に活動。テロリストたちから日本を護ることができるのか。
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『幽霊長屋、お貸しします(二)』泉 ゆたか (著)

江戸でお凍る様々な事件を集めてまわる、読売の種拾いをしている少女、お奈津。事故物件を専門に住まいの仲介を行う、家守の直吉の力を借り、幽霊が関わる騒動に立ち向かう。全国各地の幽霊話をあつめているという謎の男・七五郎との出会いや、行方不明となっている直吉の両親に関する手がかりなど、新たな謎と発見に改めて己を奮い立たせるお奈津だが…。
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『幽霊長屋、お貸しします(一)』泉 ゆたか (著)

人々の気を引きそうな毒のある事件が起きると飛んで行って聞き込みをする、読売の「種拾い」をする少女・お奈津。現場で集めた話は種拾いの元締め・金造が記事の内容を見定める。ある日、金造から人が死んだ曰くつきの部屋ばかりを紹介する『幽霊部屋の家守』と呼ばれる男・直吉の話を聞く。直吉の紹介で部屋を借りた者たちを調べるうちに、霊たちの事情を知り…
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『占い日本茶カフェ「迷い猫」』標野 凪 (著)

今年三十二歳になる如月たんぽぽは、愛猫のつづみとともに依頼のあった先で日本茶とお菓子、そして占いを提供する出張日本茶カフェを営んでいる。ご当地のお茶や水、お菓子でもてなすと、訪れたお客は心がほぐれていく。心がほっこり温かくなる連作短編集。
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人生は楽しんだもん勝ち!!マンションで起こる笑いと涙の人間模様

JR総武線新小岩駅から徒歩四分。築四年目、鉄筋コンクリート九階建てのマンション、ルネッサGL。マンション管理組合理事長の高倉と管理会社の癒着が発覚!?住民たちは高倉をギャフンと言わせるための結託し、作戦を立てるのだが…。
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小さなひとつの出来事が時を超えてつながっていく

妻を事故で亡くした佳祐は悲しみの淵に沈んでいた。妻との会話を思い出し、自転車で後ろ向きに下ると時間を遡れるという坂へやってきたのだが(「さかさまさか」)。『時間』をテーマに不思議であたたかなつながりを描く五つの短編集。