2025-03

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『ペッパーズ・ゴースト』伊坂 幸太郎 (著)

中学校で国語を教えている教師、壇は生徒の布藤鞠子が書いた小説を読み、戸惑っていた。猫を愛する奇妙な二人組が猫虐待サイトを支持する人間に制裁を加える物語。やがて小説と現実世界が混ざり合っていく。未来を見る能力を持つ壇先生は、迫りくる世界と自分への危機を救うことができるのか。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『白薔薇殺人事件』クリスティン・ペリン (著)

ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母フランシスからキャッスルノールへ招かれた。フランシスは16歳の頃、占い師による予言を信じ続ける奇妙な老婦人として現地で有名だった。アニーが屋敷に到着すると、フランシスは図書室で死んでいた。両手には血の跡、そして床には白い薔薇が落ちていた。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『ついでにジェントルメン』柚木 麻子 (著)

オール讀物主催の新人賞を獲った原嶋覚子は、担当編集者の佐橋守から原稿について様々な指摘を受けていた。「別の新人賞に応募して、一からデビューし直そうかなあ…」とつぶやく覚子の斜め上の辺りから「そんなの意味ないよ」と甲高い男の声が聞こえてきた。貧乏、美食、不倫などユーモアな筆致で鮮やかに描く、元気をもらえる七つの短編集。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『斎藤家の核弾頭』
篠田 節子 (著)

2075年の日。「国家カースト制」により能力別に管理され、結婚相手もシステムが選んだ相手と行い、子供を持つ人数にも制限がある。超エリートである「特A級市民」斎藤総一郎一家は、政府から立ち退きを強制される。理不尽な政府からの仕打ちを受け、総一郎は国に対して宣戦布告を行う。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『雪旅籠』戸田 義長 (著)

若い頃から悪人の捕縛や吟味に辣腕を古い続け、その優れた能力から『八丁堀の鷹』と謳われてきた北町奉行所定町廻り同心の戸田惣左衛門と気弱な息子の清之介。同心親子が幕末の時代の波に翻弄されながらも、江戸で起こる事件の謎に挑む八編の物語。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『人面島』中山 七里 (著)

ポンコツ相続鑑定士の三津木六兵は仕事で仁銘島へとやってきた。島のほとんどの土地を所有する村長の鴇川行平が死亡し、財産の鑑定を行うためにやってきたのだが、相続人である匠太郎と範次郎の兄弟は過去の女性絡みの因縁があり、以来犬猿の仲に。そんな中で行われた宮司の継承式の最中、匠太郎が密室の中死体となって発見される。
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『うたかたモザイク』一穂 ミチ (著)

甘くて苦い、人生の様々な味わいの欠片を集めた17の物語。同級生のアイドルの密かに推しとなったがこの思いを誰にも言えなくて(「Droppin' Drops」)。死んだなと思ったら猫に生まれ変わって嫁に拾われた、ちゅうことや(「神さまはそない優しない」)、ほか自分に寄り添う物語が見つかる短編集。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『さっちゃんは、なぜ死んだのか? 』真梨 幸子 (著)

新宿区の公園でホームレスの女性が何者かに頭を殴られ殺害された。現場近くのカフェでアビとをしていたセキグチユウコは、仕事も人生もうまくいかなかったこの女性に縁を感じ、彼女の過去へと踏み込んでいく。おひとりさま、毒親、貧困、時代ガチャに巻き込まれ、殺害されることで終えた「さっちゃん」の人生とは。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『中野のお父さんの快刀乱麻』北村 薫 (著)

文宝出版に勤める中堅編集者の田川美希は、コロナの流行で今までと異なる仕事のスタイルに戸惑いながらも日々の仕事に励む。文芸編集部内の変化もある中、新編集長と作家と話をしていたところ、落語の話題に。編集長は落語好きの作家にCDを貸してくれないか、と頼みます。