歴史・時代小説

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『しろがねの葉』千早 茜 (著)

貧しい村から一家で逃げ出す途中に、父母と生き別れとなった少女ウメは、銀の気が視えると謳われた稀代の山師・喜兵衛に拾われ、石見銀山の坑道で働きはじめる。男たちの活躍を支えていたウメだったが、彼らの体が蝕まれていくことをどうすることもできなかった。
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『いつまで』畠中 恵 (著)

行方不明になった場久を助けるために夢の中へと飛び込んだ若だんな。目が覚めるとそこは何と五年の時が経った江戸だった。さらに危機的状況へと陥っている長崎屋を、若旦那は救うことができるのか。長編作品となった人気シリーズ第22弾。
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『遠野物語』柳田国男 (著)

現在の岩手県遠野市周辺にあたる遠野郷。この地域に伝わる民間信仰や異聞怪談に魅せられた著者が現地を訪れ地元の住民が語る話をまとめあげていく。語り手と聞き手が溶け合っていく民族学の名著にして郷愁を呼び起こす、唯一の物語。
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『青瓜不動 三島屋変調百物語九之続』宮部 みゆき (著)

神田三島町に店を構える袋物屋の三島屋の次男坊・富次郎が聞き手を務める百物語は「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」というきまりごとがある。初代の聞き手であるおちかの出産を控え、いっとき百物語も休みをとっていたが、仏様を背おい、土の匂いをさせた一人の女がやってきた。
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『散りしきる花』皆川博子 (著)

吉原の遊女やの娘として生まれたゆうが、家を出て旅役者の福之助に付き従い各地を巡るようになってから九年の時が過ぎた。頭取として一座をまとめ細々とした仕事をこなしていたゆう。しかしある日、一座のお山が失踪したことをきっかけに次々と大きな試練がゆうに襲いかかる。
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『同志少女よ、敵を撃て』逢坂 冬馬 (著)

1942年。モスクワ近郊の農村で母とともに狩人として暮らしていた18歳の少女セラフィマ。彼女の日常は、村を急襲したドイツ軍によって奪われた。彼女自身も殺される寸前、赤軍兵のイリーナに救われ復讐のために狙撃兵になることを決意。同じ境遇の少女たちとともに訓練を重ねたセラフィマたちは、やがて戦場の前線へと立つ。数々の戦いを重ねた彼女たちにとっての「本当の敵」とは。
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『おやごころ』畠中 恵 (著)

とんとん拍子で目出たく夫婦となった麻之助とお和歌。そのお和歌が身ごもり、喜びと不安でいっぱいの麻之助のもとには今日も江戸の困りごとが持ち込まれる。やがて元気な男の子が生まれ喜びムードの高橋家にやってきたのは一膳飯屋の富由屋夫婦。子供達のことで相談があるというのだが。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『恋紅』皆川博子 (著)

吉原の遊女屋である笹屋の一人娘として生まれ、遊女たちに囲まれ大切に育てられてきたおゆうは、吉原に馴染めずにいる自分を感じていました。ある日、両国で粗末な芝居小屋に迷い込んだゆうに、旅役者はやさしく接してくれました。そんな幼い日の出来事から五年後、再びこの役者と再会したおゆうの人生は大きく変わり始める。
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『うたたね湯呑 眠り医者ぐっすり庵』泉 ゆたか (著)

京のお茶修行を終えて江戸へ戻ってきた藍。神田明神の参道に未伊勢を構えた千寿園は「かくし茶」が人々の評判を呼び大そうな賑わいに。しかし大店へ商売の忠言をする一心によれば次の一手を打たなければ店は潰れるとのこと。必至に考えた藍が思いついた考えとは。
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『深川あやかし屋敷奇譚』笹目いく子 (著)

浅草田町にある高級料理茶屋「柳亭」の次男坊、仙之助は一見優男風の美男子だが、怪異に目がない変わり者。五十半ばを過ぎた富蔵と、三十路近くのお江津と十五のお凛の二人の女中と暮らす屋敷には千之助が集めたいいわく因縁付きのがらくたであふれている。あきれるお凛が目を三角にして止めても、今日もあやしげな謎の品が千之助のもとに持ち込まれる。