集英社文庫

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『お墓、どうしてます? キミコの巣ごもりぐるぐる日記』北大路 公子 (著)

父が突然この世を去って一年半。年金の停止や銀行口座の解約に会社の後始末。一向に片付かない作業に追われ骨壷はいまだに神棚に置かれたまま。さて私は墓を買うのだろうか。ぐずぐずと迷っているううちにコロナ禍到来。引きこもりの生活の中、なんと市営霊園の抽選に当たってしまい…。思考は脱線し進まないお墓問題と日々の暮らしを笑いあり涙ありで描くエッセイ。
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『マスカレード・ゲーム』東野 圭吾 (著)

溶接加工会社に勤める入江悠斗が胸を刺され死亡。入江は十七歳の頃に傷害事件を起こしており、当時大学生だった被害者は事件から約一年後に亡くなっている。また別の二件の事件も奇妙な関連を見せ、それぞれの事件の容疑者が同じ日に「あのホテル」に宿泊することが判明。捜査一課の新田は三たびホテルの潜入捜査を行い事件解決に挑む。
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『梟の咆哮 梟の一族』福田和代 (著)

眠らない一族「梟」の長・ツキである史奈は、大学を休学し一族を奇病から救う特別な水を求め京丹後へ旅に出た。この地でかつて戦ったことのある、同じく忍びの「狗」の一族と再開。彼らの一族が存続の危機に瀕しているという。過去の因縁を乗り越えて彼らは未来のために立ち向かう。
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『銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に』ほしお さなえ (著)

南軽井沢にある銀河ホテルはイギリス風な瀟洒な洋館で人気があり、リピーターも多い。そんなホテルの一角には「手紙室」があり、ここで行われるワークショップに参加すると不思議と自分の本当の気持ちが見えてくる。様々な思いを胸にホテルへ訪れた客たちが手紙に書くことを通して自分の人生と向き合っていく。
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『水たまりで息をする』高瀬 隼子 (著)

結婚して10年になる衣津美は共働きで夫と二人暮らし。子供はいないが、このまま穏やかに暮らす日々が続いていくと思っていた。ところがある日、夫が「風呂には、入らないことにした」と発言し体を洗うことを嫌がるように。やがて衣津美は夫との間にある隔たりに気づく。
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『ミシンと金魚』永井 みみ (著)

ヘルパーのみっちゃんに病院へと連れて行ってもらったある日、こう尋ねられた。「カケイさんは、今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」正直考えたことがないからわかんなくて、仕方がないから自分の来し方を話すことにした。 認知症となり、諦めと後悔を行きつ戻りつする老女が最後に見た幸福とは。
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『スキマワラシ』恩田 陸 (著)

古い建物があれば出向き、品物を引き取り販売する古道具屋を営む太郎と散多の兄弟。弟の散多はものに触れると、そこに宿るイメージを見るという能力を持つ。そんな彼はある一枚の古いタイルからこれまでにない強烈なイメージを受け、そこに幼い頃亡くした両親の姿を見る。
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『紅蓮の雪』遠田 潤子 (著)

最愛の双子の姉が自殺した。姉の朱里が死を選んだ理由を探ろうと、弟の伊吹は大衆演劇の鉢木座を訪れた。座長にその才能を見初められ、鉢木座に入座した伊吹は己自身にある問題を抱えていた。やがて明らかになる禁断の真実、そして朱里の自死の真相とは。
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『貴族探偵対女探偵』麻耶 雄嵩 (著)

新人女探偵の高穂愛香。親友の別荘で起こった殺人事件の現場で「貴族探偵」と名乗る男と遭遇。師匠の教えを胸に、地道に現場を捜査する愛香に対し、貴族探偵は指一本動かすことなく自らのメイドや執事などの使用人たちに推理を披露させる。
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『メルカトルと美袋のための殺人 』麻耶 雄嵩 (著)

大学の友人に誘われ、湖の近くに建つ別荘へとやってきた推理作家の美袋。同じく別荘に来ていた佑美子に心を奪われ、一夜を共にする。しかし彼女は死体となって発見され、状況から美袋が容疑者とされてしまう。