講談社文庫

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『うぬぼれ犬 お江戸けもの医 毛玉堂』泉 ゆたか (著)

腕の良い医者である凌雲と妻の美津が動物の病を診る『毛玉堂』には、様々な症状を抱えた動物とその飼い主がやってくる。ある日、長く白いふわふわした毛を持つ可愛らしい犬を連れてやってきた飼い主は、この犬の妙な姿を放っておいて良いものか相談したかったのだという。その妙な姿とは…。
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『うたかたモザイク』一穂 ミチ (著)

甘くて苦い、人生の様々な味わいの欠片を集めた17の物語。同級生のアイドルの密かに推しとなったがこの思いを誰にも言えなくて(「Droppin' Drops」)。死んだなと思ったら猫に生まれ変わって嫁に拾われた、ちゅうことや(「神さまはそない優しない」)、ほか自分に寄り添う物語が見つかる短編集。
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『さっちゃんは、なぜ死んだのか? 』真梨 幸子 (著)

新宿区の公園でホームレスの女性が何者かに頭を殴られ殺害された。現場近くのカフェでアビとをしていたセキグチユウコは、仕事も人生もうまくいかなかったこの女性に縁を感じ、彼女の過去へと踏み込んでいく。おひとりさま、毒親、貧困、時代ガチャに巻き込まれ、殺害されることで終えた「さっちゃん」の人生とは。
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『火蛾』古泉 迦十 (著)

ヒジュラ歴六世紀。西暦でいえば十二世紀ごろ、詩人のファリードは、高名な聖者の法燈を継ぐ人物、アリーの話を聞くために彼のテントへと訪れた。アリーの口から語られたのは、若き主人公のアリーが体験した、姿を見せない導師ハラカーニーと四人の修行者が住まう山で起こった連続殺人事件だった。
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『爆弾』呉 勝浩 (著)

酒屋の店員を殴ったとして取調室に連れて来られた男、自称スズキタゴサク、四十九歳。ぱっとしない風体能古男は霊感で事件を予告できるかも、と発言します。「十時ぴったり、秋葉原のほうで、きっと何かありますよ」という鈴木の言葉どおりその時間に秋葉原で爆発事件が発生する。
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『方舟』夕木 春央 (著)

仲間たちとともに山奥の地下施設へとやってきた柊一だが地震により出入り口が塞がれてしまう。そんな中、殺人事件が発生。一人を犠牲にすれば脱出できるという状況の中、犯人を見つけ出しその役を担ってもらおう。犯人以外の全員がそう思っていたのだが…。
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『スイッチ 悪意の実験』潮谷 験 (著)

私立狼谷大学の二回生である箱川小雪は、先輩の香川霞に声をかけられ、友人の三島大我、桐山玲奈とともに、あるアルバイトに参加することになった。1か月の間スイッチを持たされ、押すのも押さないのも自由。ただしそのスイッチは「ある家族が崩壊するスイッチ」で…。
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『くらのかみ』小野 不由美 (著)

小学六年生の耕助は、二年生のときに亡くなった母の親戚の家へはじめて訪れた。年の近い子供たちが本家で顔を合わせ広い座敷を探検し、蔵座敷でゲームを始めると四人で始めたはずなのに気付けば五人になっていた。さらに夜中に人魂が現れたり、読経の声が聞こえたり。これは祟りなのか。
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『朱色の化身』塩田武士 (著)

昭和三十一年、芦原温泉街で大規模な火災が発生。六十年後、ライターの大路亨は、父に頼まれ失踪した女性・辻珠緒を探すため、彼女の関係者に取材をしていた。数々の真実が明らかになるにつれ、やがて芦原出身である彼女と大火災に関わりがあることに気づく。
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『御社のチャラ男』絲山 秋子 (著)

地方都市にあるジョルジュ食品は、オイルやビネガーを取り扱う小さな会社。社長のコネで我が社へやってきた三芳部長は社内でひそかに「チャラ男」と呼ばれている。彼自身の思い、そして周囲の人々から見た彼の姿から社会が、そして自分自身が見えてくる。