集英社文庫

イラストブックレビュー

ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『銀河ホテルの居候 光り続ける灯台のように』ほしお さなえ (著)

軽井沢の老舗ホテルで人気の「手紙室」は、たくさん並んだインクの中から気に入った色を選び、誰に宛てても良い手紙を書くアクティビティ。一昨年前に妻を無くした滝田は、妻が遺した手紙室の預かり証を発見し、思い出のある銀河ホテルへ向かう。
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ひと目でわかる!イラストブックレビュー『栞と嘘の季節』米澤穂信 (著)

図書委員をしている高校二年生の堀川次郎と松倉詩門は返却本の中に押し花をラミネート加工した一枚の栞を発見する。その可愛らしい花の正体は猛毒を持つトリカブト。彼らは栞の持ち主を捜しはじめるのだが。誰が何の目的で栞を作っているのか。殺意の奥に潜む真実を解き明かしていく青春ミステリ。
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『ラブカは静かに弓を持つ』安壇 美緒 (著)

少年時代に起こったある出来事をきっかけに、悪夢と不眠に悩まされている橘樹。全日本音楽著作権連盟で働く橘は上司である塩坪から呼び出され、著作権法の演奏権の侵害をしている証拠を掴むため、音楽教室に通い潜入捜査を行うよう命じられる。橘は自身を公務員であると偽り、チェロ講師・浅葉桜太郎のもとに通い始める。
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『お墓、どうしてます? キミコの巣ごもりぐるぐる日記』北大路 公子 (著)

父が突然この世を去って一年半。年金の停止や銀行口座の解約に会社の後始末。一向に片付かない作業に追われ骨壷はいまだに神棚に置かれたまま。さて私は墓を買うのだろうか。ぐずぐずと迷っているううちにコロナ禍到来。引きこもりの生活の中、なんと市営霊園の抽選に当たってしまい…。思考は脱線し進まないお墓問題と日々の暮らしを笑いあり涙ありで描くエッセイ。
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『マスカレード・ゲーム』東野 圭吾 (著)

溶接加工会社に勤める入江悠斗が胸を刺され死亡。入江は十七歳の頃に傷害事件を起こしており、当時大学生だった被害者は事件から約一年後に亡くなっている。また別の二件の事件も奇妙な関連を見せ、それぞれの事件の容疑者が同じ日に「あのホテル」に宿泊することが判明。捜査一課の新田は三たびホテルの潜入捜査を行い事件解決に挑む。
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『梟の咆哮 梟の一族』福田和代 (著)

眠らない一族「梟」の長・ツキである史奈は、大学を休学し一族を奇病から救う特別な水を求め京丹後へ旅に出た。この地でかつて戦ったことのある、同じく忍びの「狗」の一族と再開。彼らの一族が存続の危機に瀕しているという。過去の因縁を乗り越えて彼らは未来のために立ち向かう。
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『銀河ホテルの居候 また虹がかかる日に』ほしお さなえ (著)

南軽井沢にある銀河ホテルはイギリス風な瀟洒な洋館で人気があり、リピーターも多い。そんなホテルの一角には「手紙室」があり、ここで行われるワークショップに参加すると不思議と自分の本当の気持ちが見えてくる。様々な思いを胸にホテルへ訪れた客たちが手紙に書くことを通して自分の人生と向き合っていく。
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『水たまりで息をする』高瀬 隼子 (著)

結婚して10年になる衣津美は共働きで夫と二人暮らし。子供はいないが、このまま穏やかに暮らす日々が続いていくと思っていた。ところがある日、夫が「風呂には、入らないことにした」と発言し体を洗うことを嫌がるように。やがて衣津美は夫との間にある隔たりに気づく。
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『ミシンと金魚』永井 みみ (著)

ヘルパーのみっちゃんに病院へと連れて行ってもらったある日、こう尋ねられた。「カケイさんは、今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」正直考えたことがないからわかんなくて、仕方がないから自分の来し方を話すことにした。 認知症となり、諦めと後悔を行きつ戻りつする老女が最後に見た幸福とは。
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『スキマワラシ』恩田 陸 (著)

古い建物があれば出向き、品物を引き取り販売する古道具屋を営む太郎と散多の兄弟。弟の散多はものに触れると、そこに宿るイメージを見るという能力を持つ。そんな彼はある一枚の古いタイルからこれまでにない強烈なイメージを受け、そこに幼い頃亡くした両親の姿を見る。